読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

現実:空想=3:7くらい

舞台の感想とか、思った事を素直に綴る。舞台って楽しい。人生って楽しい。

【舞台感想】オタッカーズ・ハイ

---

あらすじ

 

B級アイドルを追い続けるオタク研究会。

経費削減のため自治会から解散を求められる。

生き残るためには、文化祭でB級アイドルコンサートを成功させなければならない!

文化祭当日、準備も整って成功間違いなしと思いきや、本番一時間前に「アイドルから出演をドタキャンされた!!」と一同呆然。

 

「お前、今からアイドル!」

 

会長が指差したのは、たった一人の地味な女子部員だった!!!

---

 

冒険者たちのホテルぶりの脚本・羽仁修さん!!もう、感想はわかりきってた。「面白かった」!!!!!

なんでこんな安定して面白いもの書けるんですかね~~~素晴らしすぎる!ゲラッゲラ笑った。笑って笑って笑って笑って、最後にほっこりする、最高にハッピーな作品だった。

この作品は特に登場人物がカッコいい。

まずなんといっても、オタク研究会部長の毒島。演じているのは鎌苅健太さん。まぁ、出てきた瞬間は「こんなイケメンなオタクいるかよwwww」と思ってたんですけどね、そうですね、一部では周知の事実でしたね、めっちゃオタク役上手い。気持ち悪いしゃべり方めっちゃ上手い。テニミュのバクステでやってたね。しゃべりだした瞬間思い出した。

毒島が基本的に物語をかき乱す。地味な女子部員をアイドルの替え玉にすると宣言したこの無茶苦茶さ。コメディに必須な存在ですね。でも、毒島さんは馬鹿で無茶苦茶で勢いで物事を進める直情型とみせかけて、ラストの方は「全部わかってたぜっ☆」的にかっこよくキメていくの本当にずるかった。かっこよすぎかよ。まぁ、本当にかっこいいからな(顔)

馬鹿で明るい部長と対をなすのは、アニメ業界でプロデューサーとして成功することを夢見る、知的な副部長の佐治。ダブルキャストで、私が観たのは月岡弘一さんでした。佐治さんはオタ研で一番まともな存在。でも設定が重かった。そこはあとで説明する。佐治さんはオタ研を守るために自分を犠牲にしようとする。色々な方向に問題があるオタ研メンバーと言い合いしながらもオタ研が大好きな佐治さんがもう、あれだ、萌え、でした。え、佐治さん萌えキャラだよね?私だけじゃないはず。月岡さんはちっちゃな英雄で知って、他作品を観たいと思っていたところだったからすごくタイミング良かったし、この作品で観れて良かった。明るい兄貴なロベルトとは真逆で面白かった。

もしオタッカーズ・ハイのスピンオフがあるなら、毒島と佐治がオタ研を立ち上げたときのエピソードやってほしい。詳しくは語られなかったけど、なにやら色々あった事をにおわせている。気になる~~~~!!でも絶対スピンオフは書いてくれないよね!羽仁修さんそういうとこある!!ギャングアワーの時も続編めっちゃ見たかった!気になって終わらせられるの!ずるい!

ちょっと脱線しました。

続いての登場人物は、虫オタクの柳井。演じているのは川隅美慎さん。この作品は、柳井にリア恋するためにある作品といっても過言ではない。・・・いや、ちょっと過言かもしれない。ほんとに、すごく優しくていい人で、イケメンなんだよ。王子様。堤ちゃんが惚れるのもわかるよ。虫は勘弁だけど。オタ研でまともな人その②。地味で暗い堤ちゃんにも優しくて、こんなんオタク女子理想の男子じゃん。惚れないわけないじゃん。でも、結局虫が一番な奴だったからちょっとないなってリアルな感想を抱いた。半端なくどうでもいい私の主観で申し訳ない。

登場人物全員書いてたら長くなるからこれ以上は止めておきます。でも最後に。加藤良輔さんのオタク役も最高だったよ!!!これ知ってる!!!!!

 

そんな感じでとにかく登場人物みんな信念があって背景があって、惹かれた。半端なく魅力的だった。

 

この作品の最後に、アイドルのライブがあるんだけど、その振付が川隅美慎・加藤良輔っていうのもポイントですね。

 

本当に素敵な作品だった。また再演するなら絶対に観たい作品の一つになった。

【舞台感想】柿喰う客フェスティバル フランダースの負け犬

★あらすじが見当たらなかったので割愛

 

---

柿喰う客フェスティバル、2作目!

これまた、ザ・演劇。熱量と迫力で空気が変わる。あー生のお芝居観てる~~~って感じがガンガンしてくる。柿喰う客さんの演劇は、「今、ここで、このキャストで作る、最大値の演劇」って感じがする。臨場感がすごいね。小劇場だからこそ強くそれを感じるのかもしれない。

柿喰う客を2作品観たところで、ここの劇団、というか中屋敷さんの描くものって「愚かで汚くて、いっぱいいっぱい生きてる人間」を感じる。2作品しか見てないから他は違うのかもしれないけど。

そのテイスト、かなり好み。極限状態に追い込まれたときに人間の行動の安直さとか滑稽さとか、そういうの。もう本当に悲しくなるくらい人間って気持ち悪いなって思えるのがたまらない。

 

ストーリーとか登場人物はさらっと書くので、気になっている人はただただ観てほしい。

 

出世するためには手段を厭わなかったエリート軍人が、親の力で軍人になった気弱で馬鹿な落ちこぼれと出会って、変わっていく。

 

物語としては王道。けれどもこんな作品観たことない、と感じてしまった。すごく個性的な登場人物がいるわけでもないけれど、すごくみんな個性的だと感じてしまった。これが役者さんと演出の力なんでしょうね・・・

 

いやー観劇って楽しいですね。笑って泣いて、考えさせられる素敵な作品でした。

素敵さを伝えられるような語彙力がほしい。

【舞台感想】柿喰う客フェスティバル へんてこレストラン

---

あらすじ

 

「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません…。」 山奥で見つけた一軒の立派なレストラン。 中に入ってみると、どうも色々へんてこで…。

----

 

やっと観れた「柿喰う客」!柿喰う客フェスティバルで柿喰う客デビューです。

たった40分間の舞台だったけど、台風みたいに勢いよく持ってかれました。初めて柿喰う客さんを観た感想は、「舞台ならではの作品だ」。同じお話を映像や本にしてもあまり惹かれないと思う。「舞台ってたのしい!」「生のお芝居ってすごい!」が詰まってた。

 

お話の内容は注文の多い料理店。それを役者さんたちが体を張って演じる。

うん、体を張って。

なんで注文の多い料理店で体張るんだ?と疑問に思いますよね。いや私もわけがわからなかった。

舞台上はゆるい傾斜になっているのだけれど、その傾斜をリズムよく往復。イメージ的には全身で反復横跳びをやってるような。40分のお芝居の間の25分はやっていたんじゃないかな?

目に見えて体力を奪われていく役者さんを見るのが、正直、わけわからなかったけどおもしろかった。汗すごかった。舞台ならではの笑わせ方だった。そして役者さん自身がとても素晴らしかったからこそ、笑いが生まれたんだと思う。実力のある役者さんを見ると、舞台上に引っ張られるような感覚になる。小劇場だと特に。この感覚が好き。

へんてこレストランは雰囲気のメリハリがすごい。狩猟2人は軽快なリズムを刻みながらひたすら動いている。たまにお笑い要素をはさみつつ。その2人の間にいる語り(兼犬役)のロボットのような無機質さ。その全く違う要素が1つの空間に居る異様さ。そして場違いなメイド服のきれいな女性。不思議な空間だった。

非現実に浸っている感じがたまらなく好きです。

 

お話の内容はほぼ注文の多い料理店だけど、設定が違う部分がある。それは狩猟が東京からきている、というところ。

原作通り、狩猟たちは元の生活に戻ってもくしゃくしゃな顔は戻らなかったのだけれど、「東京に戻っても」と言われると変なリアル感が生まれた。非現実と現実を結ぶほっそい糸が「東京」というワードで、そのワードが入ってることで現実を顧みて痛い気持ちも生まれる。

絶妙だなぁ

その辺は意図して書いていらっしゃるのだろうか。気になる。

 

アフタートークで脚本演出の中屋敷さんが、「子供に、大人って愚かなんだよという所を伝えたかった(ニュアンス)」とおっしゃられていて、すごく納得した。(この作品は元々こどもの為の演劇用に作られている)

もう私は子供ではないから、子供に刺さるのは正直わからないけれど、子供のころに観ていたらもしかしたら大人に期待ばかりを押し付けるようなことはしなかったのかな、とふと思った。

 

11:00開演の舞台だったんだけれど、そうだね、とてもおなかがすいた。

へんてこレストランの時間帯がここだったのはそういうことだったのかな。とにかくおなかすいた。

【舞台感想】劇団イキウメ「太陽」

---

あらすじ

 

世界的なバイオテロにより人口は激減。

ウイルスによって、それまで営まれてきた人類の社会は破壊された。

 

それから数年、ウイルスに適応した感染者が現れ始める。彼らには共通点があった。

これまでの人類よりも高い思考能力・身体能力と頑丈な肉体を持ち、驚異的な治癒能力を持っていたが、太陽に当たることができない欠点があった。

彼らは自らを「ノクス」と呼び、独自の社会を構築し始める。

 

こうして人類は2種類に分断された。

新人類だとされる「ノクス」とそれ以外の人々。

ノクスになる方法も解明され、徐々にその数を増えつつある。

人類の中にはノクスに憧れて、自ら「ノクス」になりたがる者も出始めた。

 

ある日、長野八区で1人の人間が1人のノクスを死亡させる事件が起こる――

---

 

もう本当に本当に本当に楽しみにしていた公演。劇団イキウメオリジナルの「太陽」!!!蜷川幸雄さんが数年前にこの原作を用いて「太陽2068」を上演して、その作品を見たときから、オリジナル版を観たいと強く思ってました。

もうね、最高。最高としか言えないよ!

 

イキウメさんの作品をいくつか見てきて、その中で共通してあると感じていたものが「感情派」と「理論派」の人達のやりとり。太陽はそれが大きなテーマになっていて、「昼(キュリオ)」=感情派と「夜(ノクス)」=理論派と別れてしまった世界を描いている。

 

鉄彦はノクスに憧れるキュリオの少年。自分はキュリオだからロクな教育を受けていないことにコンプレックスを持っていながら、キュリオ(骨董品という意味)と呼ばれると怒りをあらわにしてしまう。自らキュリオを否定しながら、それでもキュリオである自分を馬鹿にされると感情的になってしまう、とても人間らしい少年。

一方、森繁は生まれた時からノクスの少年。(ノクスの大半はキュリオとして生まれ、一定の年齢に達した後、薬品投与でノクスになる) ノクスは太陽に弱く、夜しか外を歩けないため、キュリオに興味や憧れを抱いている。客観的に自己分析する能力に長けるが、人間の複雑な感情を察することができず、事実や真実をストレートに鉄彦にぶつけてしまう。

そんな真逆な2人と、その周囲の人々を中心に話は進んでいく。

 

まるでアニメ作品のような設定なのに、実際に舞台でみると妙にリアル。異なる人種、だけど「人間」。なぜリアルに感じるのかというと、実際の人間関係で近しいものを感じるから。「感情的な人」と「理論的な人」、周りにいませんか?私の周りには両者居て、相容れない節がある。この世界のように、本当に違う人種なんじゃないかと思うくらい、「結論」までに達する過程が違いすぎる。

 

この作品は結果的に、鉄彦と森繁が「昼は鉄彦、夜は森繁が車を運転して、一緒に旅に出よう。24時間フル稼働できる俺らは最強だ」という所で終わる。自分の身の回りに置き換えながら観る事ですごいメッセージ性になる。「お互いの足りない部分を補い合えば完璧以上になる」そういわれているように感じた。

ストレートに響くメッセージが心地いい!

物語を観る理由って、これに尽きる。舞台じゃなくても、映画とかドラマとか書籍でも。非現実な世界から、現実の自分の意識が変わる。伝えたいメッセージが強く響く物語は本当に素晴らしい。

だからこの作品が好きなんだろうな。

 

太陽の中で一番切なくなるシーンは、結(キュリオの少女で、ノクスを嫌っていた)が、キュリオの愚かさに絶望して、ノクスになる道を選択し、キュリオの父親に別れを告げるシーン。

人間臭く悩んで悩んで、現状に不満がありながらも必死で努力して変わろうともがいていた少女が、ノクスになった途端に「悩んでいたのがバカみたいだ」と言った。

感情的で、優しくて、一生懸命だった娘の面影が一切なくなって、まるで別人になってしまった時の父親の苦しさや悲しみが切なかった。ノクスになって良い生活をしてほしいと望んでいたのは父親なのに、いざノクスになった結があまりにも別人で。

このシーンは役者さんの技量が本当に素晴らしかった。ノクスとキュリオって服くらいしか違いはないのだけれど(ノクスは小奇麗な恰好、キュリオは小汚い服を着ている)キュリオからノクスに切り替わった事が鮮明に表現されていた。結役の清水葉月さんが素晴らしい。このシーンは本当に泣けた。キュリオ特有の「割り切れない感情」が苦しかった。

 

大筋のテーマ部分も突き刺さるし、その周辺で繰り広げられる「田舎特有の対立」「親子兄弟の絆の形」などの部分も一切手抜きされてなく突き刺さる。

こんなに見ごたえがあって、感情を揺さぶられる作品、そうそうない。

ものすごく好きです。これからもイキウメさん見続けます。

 

また、今年この作品が映画化もされてます。映画版は「田舎特有の対立・しくみ」の方に焦点が当たってて私的にはちょっと物足りなかった。ノクスとキュリオの違い部分があまりわからなかった。でも、舞台版を観てから映画版も見ると、より深い楽しみ方ができるのではないかな、とは思う。映画版だけ見て、面白いっていう人少ないんじゃないかな・・・(すみません)

【舞台感想】冒険者たちのホテル/トラベルモード

---

冒険者たちのホテル あらすじ

 

とあるホテルのラウンジ。

そこにオンラインRPGにハマって仕事そっちのけでゲームにのめり込んでしまい、奥さんから「今度やったら離婚する」と最後通牒を突き付けられている有名作家が一人、そわそわしながら立っている。

 

いつも缶詰めになる御用達のホテルで行われる受賞パーティーを、オンラインゲーム仲間にオフ会だと嘘をついて招き、自分の正体を明かすというサプライズをしようとしていたのだ。

 

しかし現れたオンラインゲーム仲間の反応から、その作家の作品を嫌っていることがわかり、打ち明けられなくなる。

 

慌ててホテルのラウンジで仕方なくオフ会を始めるが、

そんなこととは知らないホテルのマネージャー、編集者、奥さん、

果ては映画化を見据えて主人公に言い寄ってくる、

女優を目指す店員たちが入り乱れて大混乱に。

 

果たして仲間や奥さんにバレずにやり過ごすことが出来るのか?

受賞パーティーを無事すますことが出来るのか?

 

---

トラベルモード あらすじ

 

17世紀初頭、フランス北部の港町に建つホテルに三銃士がお忍び旅行にやってきた。

ルイ13世直属の銃士隊の中でも剣豪として有名なアトス、ポルトス、アラミス。

 

有名人がご宿泊!!とあって支配人やベルボーイは大喜び。

大層なおもてなしで大歓迎を受けるが、宿泊している事をおおっぴらにされたくない3人は

戸惑い気味。それもそのはず。実はこの三銃士、真っ赤なニセ者!!

そこに銃士隊に憧れるダルタニャンが合流し、ニセ三銃士は大慌て!

その一方では、よからぬ事を企む宿泊客も…。

 

1軒のホテルを舞台に、ニセ三銃士が繰り広げるドタバタ2コメディ!

“1人は皆の為に、皆は1人の為に”。

果たして3人は真の英雄になる事が出来るのか…。

 

---

 

演劇集団イヌッコロ showcase vol.4として上演された2作品。

2作品を連続してテアトルBONBONでするという事で、何かストーリー的に関連があるのかな?!と思い両方観る事にした。

結果から言うと、

セットが同じだった。

以上。笑

ちょっと調べればわかるんだけど、まるでお話違うから関連あるわけないよね!!基本的に下調べをせずに観劇に行く傾向があるからよくないね!でも結果的に両方めちゃめちゃ面白かったから結果オーライ。

 

まずは冒険者たちのホテルの感想。

作演は羽仁修さん。私、羽仁修さん好きなんですよ。以前観たギャングアワーがツボすぎて、また観たいと思っていた脚本家さんの1人。

羽仁修さんは言葉遊びとその使いどころの天才だと思う。私がコメディ作品の面白みを感じる点は、同音異義語や言葉の勘違い、思い込みからどんどん話が広がる所。それが羽仁修さんは抜群に上手い。

冒険者たちのホテルの登場人物たちは「秘密」を抱えながらその秘密を一生懸命守ろうとするけれどその守った結果、事柄が予期せぬ方向に進んでいく。そこが面白い!

例えば主人公の「アイル」は自分の素性を隠すために全く違う人物を「自分」だと説明する。ヒロイン?の「あさつん」は自分の身代わりとして自分の妹を「自分」だと偽る。

こうやって文章にしてしまうと「なんてベタなドタバタコメディありがち設定!」なんだけど、あまりにもキャラクターたちが無茶苦茶に一生懸命だから引き込まれて、応援したくなる。無茶苦茶なことを言う登場人物たちを「頑張れ!」って応援したくなる。嫌な人がいない。みんな好きになれる。

どんな物語でも「登場人物を好きになれる」ってめちゃくちゃ重要だと思う。羽仁修さんの描くキャラクターはちょっと馬鹿だけど一生懸命で憎めない子が多くて、とっても好き。

嫌な気持ちにならずにただただ笑えるってコメディ作品にとって重要。

心の底から笑える素敵な作品だった。

 

演者さんで特に惹かれたのは「ゆうたまん」役の長谷川哲朗さん。今回初めてお芝居を観せていただいたのですが、小さい体で存在感が半端ない!!ゆうたまんというちょっと不思議な感じの役を違和感なく演じていらっしゃって素晴らしいなと。

他のお芝居も観たくなりました。どこかのタイミングで観よう。

 

この作品って、ドラゴンクエストをモチーフに作られているというのを小耳にはさみました。(すみません、ソースが見つけられず・・・) FF派の私は全く気づかなかったんだけれど、ドラクエ好きにはたまらなかったのではないですかね~。多分BGMとかそうだったんだろうな。

 

次に、トラベルモードの感想。

まずは、なかなかのチケット戦争でしたね。嫌な予感はしてたんだけど、瞬殺でしたねー?!こちらの方は知っている役者さんが多々居たので、他の舞台の時と違う一面が観れて楽しかった。

他の記事でも言ってるけど、やっぱり古川裕太さん好きだな~。なんだろうあの透明感。不思議な魅力あるんだよなぁ。雰囲気が異世界感を放ってるから、すんなり非現実世界に飛び込めるような、そんな感じ。前回のころつきほど振り切った感じじゃなかったけど、やっぱり目を引く存在だった。空想上の生物みたいな。伝わるかなこれ。

次に勝杏里さん!ポルトスに扮したただのポルトスオタク役なんだけど、オタク感でてる~~~!わかる~~~!豪快な態度から、気弱な態度まで、一役でふり幅が大きい役なんだけど「オタク」という要素をもとに振り切って演じられていて素晴らしかった。声優さんならではの「しゃべり方で性格がわかる」部分がぴったりハマっていて、作品のアクセントになっているなぁと感じた。

最後に、田中稔さん。田中さんは何度も観てるけど、今回は特に面白かった。末っ子役を観たのが初めてで、すごく印象がかわった。普段のイメージはお兄さんっぽいところがあるから、まるで違う立ち位置にすんなり入れるって、すごいなぁと思う。いや役者さんってそういう職業だけれども。

でも、知っている役者さんが舞台に出るとき、「この人がこの役演じたら、こんな風になるだろうなぁ」って想像して、大体合ってることが多い傾向があるけど、今回の田中さんはまるで違っていてすごくいい意味で期待を裏切られた。ちょっとずるくて心配性でかわいい弟、とても良かったです。

 

トラベルモードはお話の部分についての感想は割愛。笑えるコメディでした。

 

冒険者たちのホテルもトラベルモードも見ると元気になれて、観てよかったって心から思える。イヌッコロさんの作品は、笑いたいときにもってこいだなぁ。

同じセットで違う作品を上演しているのを初めてみたけど、同じセットでもここまで違う作品を生み出せるって、舞台って面白いなぁって改めて思った。



最後になりますが。

数か月前の作品を急に感想書き出してすみません。書きたいとは思っていたけれどモチベーションがなかなかあがらなくて。本当は上演期間中に書いて、この記事をみつけてもらって、観てみよう、って思っていただけるのがベストなんですけどね。

基本的にそんなにアクセスはないけど、感想を世界に公開しているわけだから、少しでも好きな作品に貢献したいとは思ってます。ハイ。

しばらくは書いていなかった素敵な作品たちの感想を書き出す期間にできたらいいなぁと考えております。

もしも、シ ~とある日の反射~ ~とにかく、観て。としかいえない演劇~

もしも、シ ~とある日の反射~ ~とにかく、観て。としかいえない演劇

 

---

あらすじ

 

これはひとりの少女の話であり、ひとつの故郷の話だ。
1995年1月17日午前5時46分、小さな田舎町に住むフルサトという名の少女が死んだ。

その15年後、東京で二人の男が出逢う。

フルサトから逃げたタカラ。
フルサトを愛し続けるハジメ。

タカラとハジメの想いがぶつかる時、二人が知る真実とは…。

---

 

私がブログに舞台の感想を綴る時はその舞台を言い表した言葉や、私の感情を表したサブタイトルをつけるようにしているのだけれど、今回ほどストレートにつけたサブタイトルはないと思う。もう、私の語彙力では表せられなかった。結構考えたんだけれど適当な言葉が思い浮かばなくて、

もう、観て!

しか言えなかった。うん、改めて私の語彙力のなさを実感した次第です。

 

この作品はダブルキャストで「陽」と「月」というチームで上演しています。私が観たのはチームをシャッフルしたシャッフル公演だったんですけれども。作品を観終わって、「陽」と「月」にした意味が分かりました。

このお話は「正反対にあるもの」「真逆にあるもの」が、それは「実は一つの物」であるというお話だった。そう、まさに「反射」。公演情報にすべて情報が入っている。本当に考え抜いて作られている。

あー伝わらない!笑

言葉にするのは難しいのだけれど、対極にあるものって実は一つだったりするし、どちらかを選ばなければならないものじゃなくて、両方必要だって事なんだと思う。

 

舞台上にちりばめられた「反対」「物事」「考え方」が大量に発生する。台詞で「溺れそう」という表現が出てくるのだけれど、まさにそれで、たくさんのメッセージで溺れそうになる。気づけば物語にがっつり引き込まれてる。90分息を止めていたんじゃないか、私は息をしていた?って感じるくらい引き込まれて、気づいたら胸がいっぱいになっていた。最後はたくさんの事象が収束していく。

たっくさんのメッセージで溺れそうになるって初めての経験だった。

演劇って、生の舞台ってすごいって改めて思った。ストレート演劇のメッセージがダイレクトに伝わってくる感じが圧巻でした。

 

抽象的な話ばかりしてしまったので、中身について触れて行こうと思います。

※この先ネタバレ含みます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来に進むことを止めてしまった人と、過去を振り返る事を止めてしまった二人の男の話。どちらも1人の少女がきっかけだった。その「少女」を鏡にして反射し合う男たち。でもその少女はもういない。

反射してるだけで、結局男たちは少女を想っていた。あ~~この「関係ない事象がじつは一つの物だった」って展開大好き!!!!複数の事柄が一つになる快感はたまらない。未来、過去、現在を行き来する話だから少し混乱する時もあるけれど、台詞や小道具がわかりやすくしてくれる。難しすぎて放棄!みたいにはならない。

脚本も、演出もすごく上手くつくられているからなんだろうな。

過去にとどまった男が歩き始めた時「フルサト」が与えられて、未来に向かってひたすら歩み続けた男が振り返った時に「エイエン」が与えられるって展開も素晴らしすぎた~~マーベラス。

抽象的な身体表現が舞台にマッチして、ぶん殴られるような衝撃を与えられる。どこをとっても素敵な舞台だった。

そして、もう一つのテーマの「残されたものの話」。物語は阪神淡路大震災の話を用いているけれど、この東日本大震災から5年の節目に上演したのも、とても考えられているなと思った。残されたものの痛みや感情、忘れてはいけない事、日々心に留めておかなきゃいけないなと、真面目に考えた。

 

久しぶりにドストライクな舞台を観れて本当に満足。ストレートのお芝居が好きな方には是非観劇してみてほしい。

 

JAMTOWN~適材適所で相乗効果が生まれるエンターテイメント~

JAMTOWN~適材適所で相乗効果が生まれるエンターテイメント~
---
あらすじ

横浜港に繋がる運河に係留された船を改築したポート・バー。ぶっきらぼうだがどこか温かみを感じさせるマスターの橘祐司(筧利夫)を慕って、今宵もなじみの客が集まっている。マスターの後輩で私立探偵の長谷川(藤井隆)もそのひとり。ある日の深夜、JJ(水田航生)という青年と一緒に、泥酔してベロベロのあゆみ(松浦雅)という少女が現れた。マスターが介抱しようとすると、見覚えのある火傷のあとが目に入る。あゆみは離婚して以来何年も会ってなかったマスターの実の娘だったのだが…。
---

 

休憩に入る瞬間「楽しい!!!」と大声で叫びたくなった。一人で観劇してたから、そんなことしなかったけれど。
ストーリーは王道展開で、どんでん返し的な事も、あっと驚く秘密も隠されていない。
だけど、そこがいい!
ストーリーにあえてひねりをもたせなかったのは、この舞台はストーリーを魅せるよりは、役者で魅せる物語だからだと私は思っている。
まず最初に紹介したいのは松浦雅さん。私は今回JAMTOWN観劇を選んだ理由として、彼女の存在が大きい。彼女は2013年のミュージカル美少女戦士セーラムーンでマーキュリー役を演じていた。圧倒的に美人で知的なあみちゃんを演じていて、すごく魅力的な女の子だった。2014年の続編でキャスト変更になってしまった時はとても悲しかった。(しかし後任の小山百代さんの事もすぐ好きになった単純な私です)
板の上の彼女を見るのはそれ以来だったから、今度はどんな役なのかな~とか、歌上手くなってるかな~とわくわくしながら観に行った。
予想外、予想以上だった。
まず、知的で真面目な役しかみていなかったから、あゆみの役を見て、驚いた。初登場で泥酔してるんだもん!そうだよね、別にリアル中学生なわけじゃないしね!
まじか!って思ったけど、すぐ慣れた。それは、かなり自然に演じていたから。ナチュラルな、あゆみだった。等身大の女の子って感じ。全編通してあゆみにこんなにも好感が持てたのは、雅さんが演じてくれたからだと思う。性格は、その辺に居る普通の女の子。フランクで明るくて、みんなに好かれるタイプ。その感じがすごく良かった。こんなお芝居も出来るんだ…って2年半前位を思い出してちょっと感傷的になった。やっぱ以前見ている役者さんを時間を置いて観るって感慨深いものがあるなぁ。
そして、堂々とした歌声もじーんとした。周りを固めるプロ歌手の皆様と同じレベルとはもちろん言えないけれど、あゆみの強くてかっこいい内面が反映されていた歌声に感動した。エキセントリックガーーーーール!最高。
もちろん、前と変わらない部分もあった。
やっぱり、美人!
ここがポイント!あゆみが美人だからこそ見ごたえがあるんだよ~~~。JJ様(水田さん)との美男美女カップル、いや~目の保養ですよ。見目麗しい。キャスティング最高だなって思いました。ここが1つ目の「適材適所」。
そして、メインのキャストの周りを固めるのが歌手・ダンサー・演奏者の皆様。当たり前なんですが、クオリティが高い!力強い歌は心に響くし、カッコいいダンスに魅了される。あ~贅沢な時間だ。様々なパフォーマンスが1枚の板の上で演じられるって、舞台って本当に贅沢なコンテンツだな~って改めて感じた。ここが2つ目の「適材適所」。
水田さんがメインのダンスナンバーもあったのだけれど、すごくかっこよかった。カッコいい人がかっこよく踊れるってかっこいいに決まってるじゃん?!(語彙力) しかし、JJ様は本当に「恋をしたい男の子」って感じで、キュンとしてしまった。不器用なんだけど優しくて、でもちょっと子供。母性本能くすぐられる~~~。リアルに恋に落ちて、JJ様と恋人になって、周りの女子達に自慢して歩くって夢みたいな妄想を一瞬でした。
さてさて、そして一番この舞台で興奮したポイントは、やっぱり筧利夫さん。この方しかいないでしょう。
劇場に入って席に着いた瞬間、花道が目に入った。何に使うんだろう?とぼんやり思っていたら、
その花道の上にどでかい船が現れて、乗っているのは歌っている筧さん。
いや、ずるいこの登場の仕方!!笑
客席にファンサービスする筧さん最高にかっこよくて笑いました。2階席から見ていたのだけれど、双眼鏡越しに目が合った気がする。(ドルステで培われた勘違い芸)楽しい。全編通して、不器用だけど温かくて、カッコいい人だった。筧さんが現れると、会場が自然と明るくなる。スターだなぁ。
最大の「適材適所」は、華のある主役、ですね。

バラバラな個性や、技能を混ぜ合わせて、最高のエンターテイメントが完成されていた。ん~良い時間だった。1階席をかなり潰して大きな舞台セットが設置されていて、2階からでも十分迫力ある生のお芝居を楽しめた。
横浜が舞台のこのお芝居。私自身、横浜には縁もゆかりもないけれど、終わった時にはなんだか少し、横浜が好きになった。