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現実:空想=3:7くらい

舞台の感想とか、思った事を素直に綴る。舞台って楽しい。人生って楽しい。

ちっちゃな英雄(ヒーロー)~TeamStarとTeamHappy

ちっちゃな英雄(ヒーロー)~TeamStarとTeamHappy

 

ついこの前TeamDreamとTeamSmileが卒業してしまったと思ったらもうTeamStarとTeamHappyも卒業…。早い早い。

チームメンバーが変わって改めてちっちゃな英雄の魅力は「ほとんど同じ台本を違う役者が演じる、それぞれの役の違いを楽しめる」事だなぁって思う。短期間で、こんなに色々な演者で比較できるコンテンツってないのでは?「良い・悪い」の比較じゃなくて「キャラクターの捉え方」の比較がすごく面白い。このアプローチは新しい!とかこのアプローチは先代の踏襲っぽい!とか、新しい舞台の楽しみ方を提示してくれた。

もちろん、お話自体も最高に楽しいから文句のつけようがない。1回ふらっと観に来ても、何回観ても面白いって素晴らしいなぁ。さてさて、TeamSkyとTeamTwinkleを観る前に、TeamStarとTeamHappyの感想を!

 

それぞれの登場人物について

■ジョージ

・加藤真央さん(TeamDream→TeamStar)

一番素晴らしいなって思ったのは、Dreamの時とまた違ったお芝居をみせてくれた事!Star1期はブックスが西馬さんでDreamと同じようになるのかなって思っていたけれど、西馬さんとの掛け合い部分でも変えてくれたし、そしてStar2期でブックスが高根さんに変わった時にさらにまたお芝居が変わっていて、さすが器用だなぁと思った。器用と言えば、一番驚いたのは、ドルフェスでの真央さん。フェアリーランドシアターという箱からO-Westという箱に変わって、同じ曲でも箱に合わせて歌い方をマッチさせていて、感動した。真央さんの近くで長い間一緒にお芝居を出来る新人役者さんは幸せだなぁとただただ思う。

藤原薫さん(TeamHappy)

この短期間で一番伸びてる!ビックリした。最初はあまりにも弱弱しいジョージだからどうしようと思った。笑 だって、完全にジェラルドから一方的にいじめを受けてるようにしかみえなくて…。歌は上手だったけど滑舌もかなり怪しかった。でも、終盤はカッコよくて優しい、+可愛い成分大目なジョージになっていた。人の成長って本当に素晴らしいって思った。「成長を見守るコンテンツ」の醍醐味を久しぶりに近くで感じる事が出来た。これからも楽しみにしている役者さん。もともとお歌も上手だし、ミュージカルも向いてるんじゃないかな~!

 

■ブックス

・西馬るいさん(TeamDream→TeamStar1期)

以前(TeamDreamについて書いた時)、西馬さんのブックスはすごく弱い、って表現したんだけれど、卒業間際の西馬さんのブックス、弱くなくなってた。ロベルトに誤解されて、走り去ろうとする時「違うんだ!」って台詞が追加になってものすごく感動した。初めてブックスがジョージの力になろうと、声を出した。誰がこの台詞を足そうとしたのかはわからないけど、このタイミングがすごく良かった。西馬さんのブックスがすごく成長したのをはっきりと感じて、震えた。西馬さんは、TeamDreamが終わってからのお芝居の方が好きだった。上手く言えないけれど、Dreamで学んだことを出し切ろうとしてくれて、西馬さんらしいブックスを突き詰めてくれたように感じた。違う所で、また西馬さんのお芝居に触れてみたい。

・高根正樹さん(TeamStar2期)

まるっきり新しいブックス!もう、西馬さんとは見た目も全然違うから、本当に全然違う役に見える。いや可愛い。ブックスって可愛いキャラクターなんだな、と初めて感じた。ちっちゃくて、守ってあげたくなるブックス。餌とってきてもらってるのが納得いく感じがする。笑 真央さんと元々お知り合いだし、親友役に違和感なし。これからまたどんどん変わっていくだろうから、楽しみ。

・花塚廉太郎さん(TeamSmile→TeamHappy)

ものすごく安定したブックスでした。やっぱり長く演じているからどっしりと構えていて、安心する。長く同じ役やってると、変に歌にアレンジくわえたり謎のアドリブ増えたりって事が他の舞台では多々あるけれど、それをなくただただ安定して演じてくれるって素晴らしいな~。

 

■ジェラルド

・小波津亜廉さん(TeamStar)

なんだこの伸びる声は!!!聞きやすくて、響く!やっぱ発声良い人の音は聞きやすくて観劇しやすい~。小波津さんのジェラルドは感情の変化が表情でわかりやすく表現されてるから、小さい子供向けで、ピューロランドのお芝居に最適だと思った。観に行く度演技プランが変わってるんだけど何故だったんだろう…?私が見る時がたまたま違ったのか。

・平井浩基さん(TeamHappy)

初期のTeamHappyでは浮くくらい抜群の演技力をみせてくれました。笑 藤原さんとの友好関係が心配になっちゃうくらい。笑 でも、終盤はジョージの伸びと、平井さんがバランスをとった演技をしてくれていたからしっかり、ジョージとジェラルドのライバル関係が見られてすごく良かった。最初の頃は悪役感強いジェラルドだなぁって印象だったけど、終盤は弱い一面も見えた気がする。

 

■ロベルト

・今田竜人さん(TeamSmile→TeamStar1期)

常にハンス役の役者さんが年上だったんだけど、それを感じさせないくらいカッコいい兄貴を演じていらっしゃったと思う。Smileの時より細かいお芝居が増えてて、バリエーションが増えてるのを感じられて成長って素晴らしいな。同じような話何回もしているけど本当にみんな成長しているのだもの…笑

・山内圭介さん(TeamStar2期)

卒業はやすぎてびっくりなんだけど?!何があった?!また新しいロベルトが出てきたと思って期待してたのに。スタイル抜群・おふざけ担当、なんとなくアンバランスなんだけどくせになるような、そんな所を今後も観て行きたかったんだけど…

・月岡弘一さん(TeamHappy)

ちっちゃな英雄で初めて見た役者さんなんだけど、本当にエンターテイナー!見ていて全然飽きない!新鮮なタイプの役者さんだった。盛り上げが抜群に上手。回りを振り回すタイプのロベルトって初めて。たくさん楽しませてもらいました。

 

■ハンス

・永松文太さん(TeamStar)

最初は衝撃だった一人称が「俺」のハンス。でも、永松さんのハンスは本当にそれがしっくりきた。兄に憧れて、真似して「俺」って言っちゃうような、可愛いハンス。背伸びして可愛い弟、すごく良かった。お顔立ちが可愛らしいから「俺」でも許されるんだろうなぁ。バランスよかった。きださんすごい。

・堀田怜央さん(TeamHappy)

ものすごく大人びた子キャスティングしてきたな?!と初見はただただ驚いた。DreamSmileのハンスが100%可愛いって感じだったから最初ものすごく違和感だった…ロベルトのが年下に見えたくらい。終盤はものすごく可愛くハンスを演じてて、よく頑張ってくれたなぁと感動した。

 

■アンサンブルのねずみさん

・TeamStar組

今までのアンサンブルと違って、「色々やってみよう!」って心構えがすごく見えた2人組だった。それが裏目に出た事もあったけど、そこはちゃんと修正してくれたし、メインのねずみ以外のねずみの気持ち、が伝わってきた。

・TeamHappy組

さすがDream、Smileからの引継ぎ組、安定してた。もう、観る前の不安とか全部吹き飛ばしてくれた。最後までしっかりと「アンサンブル」としての役目をしてくれて、感謝しかない。客席への対応もとっても慣れていてすごく癒されました。ありがとう。

 

長くなってしまった。

ねずみの卒業タイミングはほとんど「外部の仕事が決まった時」で、すごくわかりやすいから、この経験を糧に頑張ってくれ!って感情になれるんだけど、卒業日程に関してはもうちょっと早く出してくれませんかね… 真央さんの卒業だけは特殊例みたいで、いつまで続けるんだろう。真央さんのジョージ大好きだから、嬉しいけれど心配な面もあって…でも私たちはどうする事も出来ないのがもどかしい。もう、真央さんが居なくても十分お客さん入ると思うんだけどなぁ。

とりあえず、千秋楽がチケット制になったのは大正解だと思う。Dream,Smile,Star1期は色々ありましたしね。

 

さてさてもう始まってますね、TeamSky&TeamTwinkle!カテコが撮影OKになって、「ちっちゃな英雄、聞いたことはあるけどどんなもんなんだ?」って思っている人に向けて布教しやすくなったね!やった!不安な面もあるけれど、コンテンツを発展させる為に色々な試みをしてくれるのは嬉しい。途中合流不可制度の導入とかも賛否両論だろうけど、とりあえずやってみて改善出来たら続ける、の繰り返しだろうから。ピューロが過ごしやすい場所になってくれればいいな。

One on One「BIRDMAN」~後悔していないと言える最後の為の物語

One on One 26th note 

コードシリーズ 「BIRDMAN~空の果てにあるもの・ライト兄弟~」

20151217日(木)~1223日(水祝)

シアターグリーン BIG TREE THEATER 

作・演出・音楽:浅井さやか

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歴史上の人物をテーマとし、その偉人の史実と童話をからめた物語でつむぐミュージカル「コードシリーズ」。

2006年のスタートから、音のChord(コード)「CDEFGAB」に沿って進んできました。

201512月、ついに最後の1音「B」公演の上演が決定いたしました!!

最後の偉人は「BIRDMAN」=飛行家=ライト兄弟

飛行機による有人飛行を成功させた、世界初のパイロット兄弟を、浅井の切り口で描きます!

ライト兄弟とコラボレーションする童話は「オズの魔法使い」!

201310月の「しあわせの詩」から約2年ぶりの劇場公演です!

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出演:

鯨井康介 内藤大希/

田宮華苗 佐野まゆ香 岡村さやか 蔵重美恵 千田阿紗子 妻木泰二/浅井さやか/

上野聖太

(演奏)はんだすなお

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とても楽しみにしていたOne on Oneさんの劇場公演。こんなにハイクオリティなミュージカルがこの規模の劇場で上演されて、間近で熱を感じられるなんて本当に贅沢な時間を過ごせる。幸せだ~

さて、今回の「BIRDMAN」。もう、One on Oneさんは本当に期待を裏切らないでくれる。ハードルを上げまくって観る舞台が「あれ、思ってたのと違う」なんてことは日常茶飯事だし、そんなちょっと残念な気持ちにならないようにハードルを下げて臨む事も多々あるけれど、One on Oneさんの舞台はガッツリハードルを上げても簡単にハードルを飛び越えてくれる。安心感。次回の公演も安心して観に行けると感じた。気が早いね。まずはBIRDMANの感想を。

「私だけが不安なわけじゃないんだ。不安で良いんだ。私が悪いわけじゃない。悪くないんだ」

そう思える作品だった。

いくつかのワードに分けて、この作品の感想を述べたいと思います。

 

(※いつもながら台詞はうるおぼえです。間違えていたら申し訳ありません)

■見返りを期待して何が悪い?純粋な心だけじゃ生きていけない。そんなの誰だって知ってる。

フライヤーにも書かれている言葉。このフライヤーを観た時に「ああ、今回も刺さる作品になってるんだろうな~」って思った。『見返りを期待しない』って、私の世界になくて、それが小さいころからずっとコンプレックスだった。ボランティアだって、「『自分はボランティアをしている』という充実感」を見返りにしていたし、メリットがないと感じるものには昔から興味がわかなかった。大人になっても「見返りを期待するなんて、最低だ」と言われる行為(もしかしたらそれは被害妄想だったのかもしれない)が蔓延っていて、自分は嫌な人間なんだなぁって思う事が多かった。

「見返りを期待して何が悪い?純粋な心だけじゃ生きていけない。そんなの誰だって知ってる。」

そうだよね、別に私は悪くないよね。

お話の中で、このセリフは金と名誉というわかりやすい見返りだったけど、そんな大きなものじゃなくて、日常の中の小さな見返りを期待するって、誰しもあると思う。

本当に、浅井さんの作るお話は自分に刺さる。

誰にでも刺さる部分がある。

One on Oneさんのお芝居を見ていると、いつも自分の生きてきた時間の中から、記憶の中から色々な事を思い出す。そして必ず、前向きになって帰れる。

私ももう、堂々と思える。「見返りを期待して何が悪い?」。

 

■人生なんて、ほとんどつまらない。たまに突風が吹くだけ。

とっても強気な少女「ドロシー」の歌の歌詞。ドロシーのセリフはいつでも頼もしくて、正しくて、ハッとさせられる。しっかりと自分を貫ける彼女は、この物語の中で唯一「完璧な存在」。目的も、行動も一貫している。「こんな子に、こんな考え方が出来るようになりたい」と思わせてくれる人。

「つまんないのなんて、アンタだけじゃないのよ!」とウィルに一喝するシーンはグッサリえぐられました()

冒頭で浅井さん演じる科学の先生?が「ライト兄弟のクライマックスはどこだったのでしょう?…そう、貴方たちが想像した所」という台詞。私のクライマックスは?と聞かれると確かに想像した時間があった。それは、私自身が思う私のクライマックスなんだと、改めて思い知らされた。クライマックスの後なんて、本当につまらないと思っていたのも事実だったから、ドロシーの言葉が響いた。

多くの人は、あるんじゃないかな。「自分の人生のクライマックス」で思い出す時間が。私だけじゃないんだと、つまらない事が不安なのは私だけじゃないんだと感じる事が出来た。「クライマックスの後は、転がるように落ちるだけ」と語るウィルに言ったドロシーの一言。

「クライマックスなんて、事故みたいなもんよ事故!」

良い言葉だなぁ。そういう考え方が出来るドロシーは素敵でカッコいい少女だった。

 

■キャストさんについて

鯨井康介さんは、今年孤島の鬼で観て以来でした。なんだか「素敵なおじ様」が似合う役者さん。(20代の役者さんです。笑) 今回はライト兄弟の兄、ウィルバー・ライト役。

いつ観ても素敵なお芝居してくれるんですよね。私の感覚では「目でお芝居する役者さん」

必死な目、諦めた目、慈しむ目、目で伝わるものがたくさんあるような気がした。孤島の諸戸役も、BIRDMANのウィル役も、とても「優しくて、脆い人」の役だった。繊細な感情表現が素敵なんです。また観たいなぁ。観に行きます。

内藤大希さんは純粋で無邪気で素直な弟、オービル・ライト役。キラキラの涙が非常に美しかった…笑 オズの国でのオーブの純粋さはまるで10代の少年のよう。25歳の現実のオーブとはお芝居が違っていて、とても器用な印象を受けた。

ライト兄弟を実力のある素敵で若い2人が演じてくれてすごく良かったです。「一周回ってそっくりな二人」とてもすてきでした。そこに、ライト兄弟が居ました。あまり上手く言葉に表せられないんだけど、本当に素敵だった。

あと、田宮華苗さんライト兄弟の妹のケイト、そしてオズの国の南の魔女を演じていらっしゃってました。田宮さんを以前の観劇で初めて見た時、とてもおしとやかな方なのかな?って思ったんです。見た目の印象なんですけど(役でもおしとやかな役でしたし)

でも、本当はとっても愉快な方ですよね() BIRDMANでは千秋楽に南の魔女として本当に自由で明るく、楽しそうに魔女を演じてらして、東の魔女役の佐野さんにちょっと怒られていたのがすごく面白かったです。「田宮さん、本当に楽しいんだ」って思ったし、観てるこっちも自然に笑顔になっちゃうんです。私、ストレートに感情を表に出して、それがぶつかってくる役者さん大好きなんです。田宮さんはまさにそういう役者さん。

楽しい気持ちがあふれていて、こっちまで自然に楽しい気持ちになっちゃうような。笑いたいときに笑って、泣きたいときに泣いて、楽しいときは思いっきり楽しい気持ちを溢れさせちゃうような、そんな役者さん。「それ演技じゃないじゃん!笑」って思う瞬間があるんだけれど、それが自然に舞台上で出来ちゃう役者さんって本当に少ないんですよね。すごく好きです。

One on Oneさんの魅力は、百聞は一見にしかずという感じなので、本当に誰にでも勧められる素敵な作品です。過去DVD2500円という破格なので、是非たくさんの人に観て頂きたい。あ、私関係者とかではないですよ。笑 純粋にそう思える、素敵な作品でした!

CHaCK-UP―Episode.0―~アイドルって可愛いなって話

★前回のエントリーとは違い、完全にネタバレを含んでおります。★

 

 

 

 

 

 

 

■1幕・ミュージカルパート

起承転結がはっきりしていて、最後は文句なしのハッピーエンド。ドルステってこれだよコレ!!!って感じでした。

90分弱の中で9曲も(多分)歌ってくれるし、中だるみしない脚本で笑って、ハラハラして、また笑ったらいつのまにか感動のフィナーレ迎えていた。今回はドルステ初見さんも「何も知らなくても面白い」って面もあったし、ドルステ歴長い人に向けた「細やかな仕掛けが憎い」面もあって最高だった。メイドちゃんが出てきた時、色別で髪型まで2014年のスプリングライブと一緒だったから(赤メイドは除く)思わず「ウッ…会いたい…」って思っちゃったよね。劇場同じだったからブワッって思い出した。「ドルステ」というコンテンツが続いているんだって感じて嬉しかった。ブラボー。

話が逸れるけど、赤メイドちゃんが本気で美人系女子していてびっくりした。その後のダンスで暴れる様観て我に返ったけど(褒めてる)

さて、今回のミュージカルパート、圧倒的MVP(主観)はやっぱりドロシーさんことドットさんですよね。ははは、初日にあの姿が出てきた瞬間ドン引きしましたよ。思わず「ヒッ」って声が出そうになった。出落ちかな?って思っていたら終盤までアレで居座っていた。マジかよ。

ドロシーさん「ブーーーーースばっかり!!!!!!」

そうだね。あなたの素の顔に比べたら私らはジャガイモ以下の存在だよ。知ってる。でもなんだろう、このぬぐえない「お前に言われたかねーーーよ!」感。

キスシーン?いや、ぶちゅーシーン?はエグいなと思った。土岐原穣のポテンシャルと努力に大きな拍手を送りたい。そして忘れてはならない、犠牲となった鳴上林檎くん…

ドロシーさんの強烈なキャラクターとそれを引き立てるジューゴくんが居なければあんなに笑いがあふれる会場にならなかったよね。素晴らしいな。

公演後の、崎山つばささんブログで書き記されるであろうドットークへの期待値が高まっています。

 

次にこばたつさんこと小林辰也さん演じるウィル様について。

何あれ。愛される悪役の王道すぎてめちゃくちゃ可愛い!!!!すごく、ちっちゃな英雄のジェラルド的なものを感じた。憎めない。悪役なのにすぐ人を信用しちゃうし、勘違いするのも可愛いし、部下の心配をしてくれるポミィさんに感動するシーンなんて愛さずにはいられない。

もう、彼に関しては可愛いという言葉しか出てこない私の使えない脳みそを許して欲しい。

ネルケさん、ウィル様の舞台お衣裳写真を販売して欲しかった…!!!!!

 

さて、忘れてはならないもう一人のお笑い担当チーム、「レストラン・ハードインパクト組」

笑いのテンポが最高だった。ドロシーは力技って感じだったけど、こっちはテクニシャンって感じだ。ヴィー様はいつでも飛び道具っぽいけど。サティさん演じる店長も良いキャラしてたし。レイ様の天然っぷりが存分に発揮された部分でもあって、すごく好き。あんなにふざけているのにラストシーンへの伏線になっているとは。10番入りまーす!」「サンキューでーす!」はしばらく流行る。少なくとも私の中では。

 

最後に、これだけは伝えたい。

ポミィさんが居なければこんなに楽しんで観れなかったよ。

この安定感、安心感。「ミュージカル」として成立したのはポミィさんの力が本当に大きかった。最年少、美波日音、恐るべし。歌も、ダンスも、彼が居る事でワンランク上に行ける。ポミィさんがCHaCK-UPに加入してくれて、本当に良かった。感謝しかない。ドルステの新たな可能性への道を切り開いてくれたと言っても過言じゃない。

ミミタさんのスリープモードはやっぱり寂しいけど、ポミィさんに出会えたことはとても大きな財産だ。

 

■2幕・レビューショー

Big★Bangはやっぱり人数変わっても違和感なく歌える曲ですね。ドルフェスの時「ああ、そういう為の曲だな」って思ってたから。自己紹介ソングってやっぱり聞いてて楽しい。メンバーの個性を歌うグループソングって解りやすく特徴をつかめるし、すごくグループの愛を感じるんだよね~。ももクロの怪盗少女とか大好き。

 

RISE―5番目の季節―は本当に申し訳ないんだけど、ドットさん直視できなかった。嫌でも1幕のアレが脳裏を過って、吐息をマイクが拾った瞬間爆笑しそうだったから回避策としてドットさんを観ない選択肢をとってしまったよ。本当にごめんな。2回目の観劇からはちゃんと観ました。

そしてまさかのバックダンサーがアンプラネットのマーニィ&サティ!マイプラネットがドットさんの2人ですね。ドットさんのバックダンサーに志願したのかな。

ドットさんには公式で強いチャームが多くて、本人のキャラクター以上に濃くなるという不思議な事態ですね。笑う。崎山つばささんがマーニィさんとサティさんにブログで触れるかどうかが必見ですね。ちょっと今回崎山つばささんへの期待が高すぎるっていう謎の現象が起こってますね。いやでも期待せざるを得ない。

 

無重力LOVEはバックダンサーがエリィ&セシィ!(マーニィサティの余りかなって思ってごめん)

キャップのダンス振付がなんだか可愛らしい感じになってて、ミュージカルパートで「弟」だったからかな~とぼんやり。

 

get STAR、きましたアンプラネット曲~~~~!!!そしてポミィさん加わるのね!今後どうなっちゃうの~~って。そう、曲自体は申し分なくかっこよかったけど、この曲はすごく意味がある気がして。それは後述しよう。なんかとてもダークヒーロー感漂う曲に感じた。

 

セトリ見た時「冬のバースデー」って見てびっくりした。誰が歌うんだ?って。

冬バに関しては賛否両論なんだろうな。私は歌ってくれて嬉しかった。名曲は受け継がれて欲しいし、歌う人が居ないより、歌われ続けて、長く愛されて欲しい。「歌わないでほしい!」って言う気持ちもわからなくはないけれど。けれど受け継がれた側も、精一杯想いを背負ってるし。もう、絶対に歌えなくなってしまった曲もある中で、曲が歌える事を喜びたいかなぁ。

 

■アンプラネットについて

準惑星」のグループ。「惑星」が既にあって「準惑星」。この構造、昔からある。

ポケットビスケッツがあって、ブラックビスケッツが出来た。

AKB48があって、乃木坂48が出来た。

CHaKU-UPがあって、アンプラネットが出来た。

柱となるメイングループと対になるよう派生した”ライバルグループ”。

 

ここからはすごく個人的な意見になる。

 

ライバルグループは、これからずっと”メイングループ”という存在がついて回る事になる。ライバルグループがメイングループにより人気を博すパターンもある。メイングループにはどうやっても勝てない事もある。そう、ずっと”メイングループ”の存在は消えないし、比較され続ける。

ブラックビスケッツなんかはポケットビスケッツより目に見えて人気があった時期があったし、乃木坂48は今やAKB48とはまた違う道を切り開き、独立性のあるグループとして活躍している。だとしても、やっぱり”メイングループ”なしでは存在しえなかったよね。

ドルステ界でこの構造を採用した事で安心した面がある。「CHaCK-UP」の存在を「アンプラネット」がある事によって感じる事が出来る。CHaCK-UPが居るから、アンプラネットがいる。私はそう思う。

アンプラネットが居続けてくれる限り、「CHaCK-UP」を待ってて良いんだって。完全な形のCHaCK-UPを待ってて良いんだって。アンプラネットが居なくても待ってるつもりだったけど、公式から提示されるとやっぱり安心するなぁ。

全部主観だし、妄想ばかりかもしれないけれど、自分の中で感じる事が出来て良かった。

 

神戸最終日、何か発表はあるだろうか。アンプラネットの事、もっと知りたいな。

CHaCK-UP―Episode.0― ~ドルステってやっぱり楽しい!

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<公式サイトより>

 

「CHaCK-UP」シリーズ、新作公演決定!!

初の二都市上演!!

クルーたちの出会いがついに明らかに!?

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★CHaCK-UPキャプテン、天王星人★レイより通達★

 

我々CHaCK-UPが、地球にて舞台に挑戦することになった。

これまで様々な場所で演技というものを学んできた我々の

今の姿を是非観てほしい。

諸君に会えることを楽しみにしているぞ。

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~STORY~

 

天王星第一皇子の

エステランサ・レイリンボン・ティターナー7世。

戴冠式を間近に控え、落ち着かない日々を送っていたが、

式が近づくにつれ、思いがけない事故や事件が起こりだす。

次第に彼を狙う影の姿が浮かび上がってきて……

 

レイ皇子の定められし運命とは?

そして、彼を護りし者たちとは?

『CHaCK-UP―Episode.0―』、乞うご期待!

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★物語の核心部分についてのネタバレは出来る限り控えていますが、一部ネタバレが含まれますので、ご注意ください。★

 

とうとうこの日がやってきました!CHaCK-UP公演新作。

このエントリーはドルステの事をなんとなく知っていて、ちょっと気になっている、という人に見てもらえたらいいなぁという想いで書いてます。

 

 

 

また新しい扉を開けました、アイドルステージ。

思った以上にミュージカルだった!

正直言うと、本公演の発表があった時に「いや、なんでミュージカル?」って思いました。CHaCK-UPは「SOJ学院の生徒が演じるアイドル」ってのが面白さの一つで、それが観れるのが舞台パートなのに!って思ってました。

ですが、今回の舞台パートは「宇宙人の彼らの出会いの物語」。結論から言うと、SOJ学院の彼らと、宇宙人としての彼ら、両方からお話が構築されるって面白い!

もちろん今回のは「CHaCK-UPが演じている」って言われてるから、実際の出来事ではないのだけれど…でも、想像できる部分が2倍になった。楽しすぎる!面白すぎる!!特に面白いと感じた点をいくつか紹介させて下さい。

 

①これこそアイドルステージ。笑いあり。涙あり。

ここ最近で一番笑った舞台だった。亀田真二郎さんの脚本はやっぱりコメディが好き。笑い、笑い、笑い、そして最後はちゃんと良い話。ドルステはどうしても舞台パートが普通の舞台より短時間でまとめなきゃいけないから、話は薄めなんだけど、それを生かしたスピード感が素晴らしい。今回は特に笑いパート多めで、単純に楽しめた。

そしてやっぱり曲が好き。大石憲一郎先生の曲、とっても好きです。

 

②新しいドルステの形

ミュージカルパートという新しい試み、私はすごく今後のドルステに可能性が見えた。

どうしても、色々な事情で舞台パートが出来ない時。ミュージカルパートなら成立させられるんだ。これは、解散と言う選択をしなくても、ドルステを今後も続けられるように製作側が考えてくれたのかなって思ってる。思わせてほしい。

「続ける」って重要な事だから、続ける為にミュージカルパートの導入とか、1曲を色々なメンバーが歌うスタイルの導入をしてくれたのかな。

 

③新グループも上手く生かされている

CHaCK-UPのお披露目はプレゼント◆5、三日月公演時だったんだけど、かなり出番が少なかった。舞台パートに一瞬、ライブパートで一曲。

でも、今回はCHaCK-UPメンバーを立てつつアンプラネットメンバーの出番も多め。しかも、今回はアンプラネットメンバーのパーソナリティもしっかり固まっているようで、表情豊かな可愛い彼らの一面をのぞき見る事が出来る。

ジャニーズ界のジャニーズJrのようなイメージ。ジュニア担、有りです…!

 

今回、皆約1年前とは顔つきとか、お芝居がすっごく変わってて、成長したんだなぁってしみじみ感じた。2015年の最初と最後に彼らを見れるって、ありがたい。そして、とうらぶやちっちゃな英雄を通してお友達知って、ドルステに興味を持った人にも是非観劇していただきたい!

前回のエントリーで「アイドルとお友達は別人!」を強く主張していたのになんだ?って思われるかもしれないけど、私自身お友達が気になってドルステに足を踏み入れてるので、お友達からドルステに入るって、一番王道な入り方なんじゃないかなぁって思ってる。

お友達が大好きで、お友達のアイドルを好きになるって素敵な事だと思うし、アナザーワールドの概念のせいで敷居が高く感じちゃうのはもったいない。

コールでお友達の名前言うとかはアウト。でも最低限それだけ守れてれば問題ないです!

(ドルステのマナーの話は最低限これでOKだけど、普通の舞台のマナーは普通に守ろう!)

あと、ペンライト持ってると楽しさ倍増するよ!!!

アナザーワールドって特殊な概念だから、人それぞれの自分のアナザーワールドがあるんです。私は現実逃避大好き人間だからアナザーワールドにどっぷり浸かるのが好き。もちろん、アナザーワールドと現実の狭間で、「お友達を演じるお友達」を楽しむのも有り!意見が違う人いっぱい居るから、裏を返せば好きなように解釈すればいいって思ってる。自分のアナザーワールドを構築するって、楽しい。

お友達を通じてアイドルを知ってもらって、アイドルを好きになってもらえたらこれほど嬉しい事ってないです。今でこそドルステはそれなりに大きいコンテンツになってきているけれど、継続には絶対にもっと多くのお客さんが必要だと思ってるから、ドルステをなくさない為にドルステをたくさんの人に知ってもらいたいなぁと思ってます。

 

ドルステには、普通の舞台・既存のアイドルの概念とはまた違う面白さがあるんだよ!

 

さてさて、CHaCK-UP―Episode.0― はまだまだ始まったばかりです。

 

≪東京公演≫

会場:紀伊國屋サザンシアター

2015年12月16日(水)~20日(日)

≪神戸公演≫

会場:神戸朝日ホール

2015年12月26日(土)・27日(日)

詳細:http://www.nelke.co.jp/stage/CHaCK-UP_0/

 

ご興味ある方は是非!

空想組曲「小さなお茶会」~ハッピーエンド?メリーバッドエンド?~

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<あらすじ>

駅から少し離れた場所にある小さな喫茶店。

その店のアルバイト店員に恋をした大学生の少年。

彼は今日もコーヒーを飲みに来る……

ありがちな場所で繰り広げられるありきたりな恋愛模様。

それはほどほどのドタバタと「まぁ、よくあるよね」的なサプライズ展開を経て、ベタでご都合主義のハッピーエンドを迎える。

はずだった。

コーヒーカップがひっくり返るまではーー。

この冬、空想組曲がお送りするホットココアのようなハートフル・ラブコメディ(ただし致死量エスプレッソを含む)

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喫茶店とその周辺で起こる、いくつかの男女のオムニバスストーリー。片思い、恋人、浮気、親子、夫婦。様々な、男女。

あらすじにもある通り、ハッピーエンドを一度は迎える。でも、それで終わったら空想組曲じゃないですよね。もちろん期待してましたとも、その後の展開。

ハイ、期待通り、いや、それ以上!

いくつかの男女は、ハッピーエンドのその後、さらに「ハッピーエンド」と「メリーバッドエンド」に分れる。

「ハッピーエンド」サイドの男女には必ず「死」というワードがある。そう、ただただ幸せなハッピーエンドじゃないよね。でもこのお話はあえて「死」が絡んでる方に「ハッピーエンド」が与えられた。

「メリーバッドエンド」サイドの男女には「死」はないが、「おかしい世界」が待っていた。おかしい世界って、曖昧な単語だけれど劇中でも語られる「おかしいよ」に分類される世界。

「おかしい人間」と「普通の人間」の違い というワードを空想組曲さん(というかほさかようさん)はお話の中によく組み込んでいる気がする。それがほさかさんの中の創作意欲でありパーソナリティな部分なのかな、と。同じ脚本家さんの作品に通っていると、なんとなく(思い違いも含んでるとは思うけど)その人の心の中がほんのり見えてくるのが面白いなぁって思う。

話が逸れた。戻します。

 

今回は2回観劇したんだけど、1回目は亀山くん(桑野晃輔さん)と青山先輩(こいけけいこさん)はハッピーエンドかな、と思った。でも、なんかやっぱり違和感があったんだよ。だって、亀山くんは「小学生レベル」と称されるレベルの恋をしてたのに、急に青山先輩の前で「恋とか頑張ってみようかな」とか言う?完全に青山先輩の想いを受け入れる体制じゃない。おかしい。

2回目の観劇でわかった。亀山君は「アキラ(町田慎吾さん)」になろうとしてるんじゃないか。そして青山先輩は「園美(原田樹里さん)」になろうとしてるんじゃないか。

そもそも、青山先輩はアキラと園美の「おかしい関係」を知ってたんじゃないかな。もっと言うと、マスターも知ってたと思う。青山先輩が「好きだったら、何しても良いんだよ!」って亀山君に言ってたのは、アキラと園美を見てたからじゃないのか。うん、この喫茶店、おかしかったんだよ。そもそも。青山先輩は、もし最初の時点で亀山くんと想い合えたらこの「おかしい世界」からは抜け出せたのかもしれない。でも、亀山君がこの「おかしい世界」に足を踏み入れる事にしてしまった。青山先輩はそれを悟って、一緒にこの世界にとどまる事にしたんじゃないか。

すごく、メリーバッドエンドだ。どうしてそうなってしまったのか。一歩踏み出す方向が違ったら、ハッピーエンドが待っていたというのに。ここが面白い所なんだよなぁ。

そして、「おかしい世界」から抜けられるチャンスは、「ハッピーエンド側の人間」によって、なくなってしまうんだろうな。皮肉だな、切ないな。

でも、決してバッドエンドではない。そこが好き。本人は幸せなんだもん。アキラだって、園美だって、亀山くんだって、青山先輩だって。

 

薄暗いメリバストーリー大好き人間なんで、このあたりがめっちゃ面白かったんですが、ハッピーエンド側のお話もとても好きです。

「紅茶党の彼女」とマスターはもう半端なく切なくて辛くて暖かいラブストーリー。「言葉にしなくても、行動で伝わる事もある」ってこの作品のテーマになってて、それが「ハッピーエンド」側にも「メリーバッドエンド」側でも共通にあって、そのとらえ方の違いがまた面白さの一つになってるんだけど、ハッピーエンド側のこのテーマはとっても沁みる。

マスターの奥さんは、自分が消えたとしても、ちゃんとマスターが思い出してくれさえすれば必ず伝わる愛を伝える為の行動をしてたんだ。今マスターに伝わっていなくても、いつか何かのタイミングで「紅茶党の彼女」を知ってくれさえしたら、伝わるんだよね。素敵な愛の表現だなぁ…。マスターは幸せだなって思った。もちろん、奥さんが生きている事が一番の幸せなんだろうけど。難しい。でもマスターは、確実にハッピーエンドだったと、私は思う。

 

私が思った答えは、こんな感じだった。他の人の見解も聞いてみたい。

改めて、空想組曲作品好きだなと。物販で過去DVDも売ってるので是非(ダイマ)

舞台 ハイキュー!! ~"2.5次元舞台"ってっこれだったんだ~

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ハイパープロジェクション演劇ハイキューとは(公式ホームページより http://www.engeki-haikyu.com/introduction.html)

 

実際のバレーボールの試合を観るように、烏野高校の試合を、観戦する。

まるで原作の試合会場に足を踏み入れたような、そんな新しい「ハイキュー!!」体験。

 

漫画で、アニメーションで、バレーボールの描写に拘り続けた「ハイキュー!!」が、

そんな"観戦"というキーワードを求めて新たに“演劇”に挑戦する!

 

「ハイキュー!!」の魅力である人間ドラマを熱い演劇で、

そして「ハイキュー!!」のもう一つの魅力であるバレーボール描写を、

最新映像テクノロジーを駆使して表現。

 

ハイテクとアナログが高次元で融合した漫画×演劇×映像のハイブリッドパフォーマンスで、

「ハイキュー!!」を観戦するという新たな"頂の景色"に挑む!

 

演出は最新映像ギミックを駆使した演出に定評があるウォーリー木下、

脚本は演劇界の若い旗手である中屋敷法仁と、いま旬なクリエイターが集結。

 

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」が、

この秋、劇場を熱くする――!!

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全身が震えて、一気に吸い込まれるような感覚になった。

初めて「舞台ってたのしい!!」って思った日を思い出した。私の場合はテニミュだった。

幕が上がり、舞台が明るくなって、そしてオープニング。

存分に”ここから始まるんだ”という事を見せつける演出。わくわくしないわけがない!

舞台が終わった瞬間、興奮と脱力が一気に来て、少し冷静になって「やっぱり舞台って楽しい」と心底思った。この感覚は本当に久しぶり。

 

なんでこんな感覚になったのか、冷静に考えてみた。



1.ハイパープロジェクション演劇

 

公式で謳われている「ハイパープロジェクション」。

とにかく映像を使った演出が盛り沢山。映像を使いすぎる舞台は、セットが平面的になる事が多いから、立体感がない印象になりがちなんだけど、舞台背面だけでなく床への映像投影が多くて、私はさほど平面感は感じなかった。

オープニングでは背後に原作絵が映し出されたり、重要な場面で役者の表情がアップで写し出されたり、吹き出しから台詞が出てきたり(個人的に、このあたりの演出は好みじゃないんだけど)、原作ファンも入りやすい舞台にする工夫を感じた。

 

こんな感じの映像、なんか既視感あるなーってあとから考えてて気づいたんだけど、「音楽PV」とか「アニメのOP」みたいなんだよなぁ。

凝縮された時間の中に独特で個性的で自由な世界を視聴者に感じさせる。映像で世界観を説明しているような感じ。

観客はその短い時間で一気に世界に入り込む。

逆に、長く舞台に親しんでいる人はこの感覚の方が違和感があるのかもしれない。物語の中で徐々に語られていく世界観の方が舞台としては自然な気もする。

 

でも、公式で謳われている下記の部分の表現としては、大正解だと思うし、私自身はわくわくが止まらなかった。

>漫画で、アニメーションで、バレーボールの描写に拘り続けた「ハイキュー!!」が、

>そんな"観戦"というキーワードを求めて新たに“演劇”に挑戦する!

制作側の目的と合致した「ハイパープロジェクション演劇」という手法。まんまとやられました。最高。

 

実際、制作側にどんな意図があるのかを観客に伝える、もしくは伝わる事って重要だと思う。その意図によって観劇するか観劇しないか決めたいって部分もあるし。意図のない舞台なんて作る意味がないからね。伝えたいものがない物語なんて、存在する意義がないよね。それでも作っちゃったものって「ただの金儲け」だからすごくうすっぺらくてつまらないって思っちゃう。



2.最新映像技術×アナログ表現

 

映像の素晴らしさは前項で記述して、そこだけ読むと「映像投影たくさんされてるんだ~最新技術満載の舞台なんだね~」ってなると思う。でも、舞台ハイキューの魅力はそこだけじゃないんだ!!

舞台ハイキューは意外とアナログな表現も多い!

例えば背景に「人物がトスを上げている影」が映るシーンがある。このシーン、映像処理をしてしまえば簡単なのに、わざわざキャストが照明の前に立ち、トスを上げる人と、木で作られた円に棒がくっついている道具をもって、トスのモーションに合わせ、棒部分をもち円を操作する人に分かれて影を作っている。(伝わるかな?)

すべての効果を映像で作ってしまうと、すごく物足りない印象になったのかもしれない。それこそ「舞台でやる意味あった?」って作品になってしまっていたかもしれない。けれど役者自身がアナログで創っていく表現があるからこそ、人が演じ、舞台作品としてやる意味を感じられた。

映像技術と、舞台ならではの身体表現の組み合わせで新しい風が生まれているんだな〜って、素直に感動した。

 

3.漫画の世界を再現した演出

 

演出がむちゃくちゃ好みだった。なんだこれ!私の頭の中具現化した?!ってくらい好みだった。

王道少年漫画や王道少女漫画みたいな演出。

例えば、少年漫画で主人公が敵を倒す瞬間のシーンは何ページもかけてその数秒を描く。

それがそのまま舞台で表現されている。

少女漫画だったら男の子にときめくシーンはトーンバリバリでトクン…って効果音が書かれてて、キラキラした表現になるじゃない?!そんな感じなんだよ!!!!

キーになるシーンは時間をかけて、視覚効果や音を使ってすごくかっこよく表現されている。

日向(主人公)スパイクを打つシーンはかっこよすぎて鳥肌がたった。

スラムダンクのし最終巻みたいな、そんな時間の流れが、舞台上で表現されるってすごい。

私の語彙力じゃ伝えきれないから、本当に観て欲しい。

 

4.キャスト全員で創る舞台

 

こうやって書いてしまうと「どんな舞台も全員で創るなんてあたりまえじゃん」って思われてしまうと思う。いや私自身も書いてて思った。

正直、特に青葉城西メンバーは本役での出番が非常に少ない。他の時間は何してるかって。所謂黒子をずっとしてんの!白いベンチコートを着て。たまに女装したり、北川第一中学のメンバーになったり…実際には役者の出番自体はかなり多い。そのベンチコートからかすかに見える推しの表情を追ったり、役者の数が多いからこそできる組体操表現なんかが本当に面白い。

「双眼鏡定点」で繰り返し繰り返し観て楽しめる。毎日少しずつ変化して成長していく姿を見る事が出来るのが、何より楽しい。



さて、長くなってきたのでそろそろ。

最近は「2.5次元舞台」という言葉が広まりつつある。その言葉は人によって捉え方が違い、定義も曖昧。まさに色んな意味で賛否両論。私自身、ラノベ原作アニメ化作品は2.5になるのか?とか、じゃあ小説原作でアニメ化した作品は?とか色々考えてたけど、今回ハイキューを見て吹っ切れたというか、自分の中の答えにたどり着いた。

「線という平面上の物語が、目の前で立体化した」

そう思った。結局定義は曖昧なままだけれども、私の中でこれで納得できた。絵が立体の人間になったとか、そういう話じゃない。「立体」にならなかった表現が「立体」になってるんだ。人だけじゃなく、演出もすべて。

圧倒的非現実感。だからワクワクする。

結局、私の中で「平面上の物語」を知らなければ2.5次元だろうがオリジナルだろうが同じなんだよね。

 

本当はいろんな人に勧めたいしチケットを配り歩きたいくらいなのだけれど、如何せんチケットが取れない!!こんなに素晴らしい作品なんだから、もっといろんな人に見てもらいたい!!

次はもっと大きい箱で上演してください。まじで。

 

さてさてまだ仙台公演と東京凱旋公演が残ってますね。

いやーチケットとれねー。仙台公演当券狙いしますよ…(関東住) 東京凱旋も…当日引換もなかなか激戦予想。当日引換そもそもでるのかな。

まだまだ観たい。だから出来るだけ当日券狙う予定です。階段座るでもいいからみせてくれ~~~

WBB vol.9『殺意は月夜に照らされて』 ~役者の魅力を引き出す登場人物~

あらすじ

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豪雨の中、動けなくなった園田たちは、とある洋館を訪ねる。

彼らを迎えたのは、温かい食事、清潔なベッド、燃えさかる暖炉――。

ところが、洋館の住人の姿はどこにもない。

まるで、我々が来ることが分かっていたかのような、

十分すぎるもてなし。

そう、これはきっと罠である。

 

これは罠だ! 食べたら死ぬぞ! これは罠だ! 眠ったら殺されるぞ!

上を見ろ! シャンデリアには気をつけろ!

疑心暗鬼が渦巻く、怪しげな洋館。

恐怖が笑いを、笑いが恐怖を誘う。

サスペンス(風)シチュエーション・コメディ

 

「食うな、これはきっと、罠だ!」

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★そんなにネタバレは書いていないはずなので、観劇しようか迷っている方も是非★








劇場に入って、席に着いた瞬間にもう物語引き込まれるようなそんな雰囲気だった。

私は開演前に舞台の雰囲気に浸るのが大好きで、一人で観る時はしばらくぼーっとセットを眺めて目の前で起こるであろう物語を想像してわくわくするのが楽しい。食べ物のにおいと、洋館の少し不気味な雰囲気で、物語に入る準備万端になった。

 

豪雨で車が動かなくなってしまった4人が雨宿りをする為に洋館に訪れる事から物語は始まる。

…うん、怪しさ満点!1から10まで怪しい!最高!

これから何か起こりますからね!って言われてる感じが最高。期待を裏切らない。名探偵コナンが何処かに出かけるようなもの。そこで必ず事件が起こるからね!

 

まず、大前提として、この物語は所謂ミステリー物で、観客も推理をしながら物語を楽しんでいるのですが…

この話は致命的に辻褄が合わない部分があります。

本格的なミステリーを期待すると一気につまらない作品になってしまいます。

でも、私の感想を一言で言うと「面白かった」になるので、その理由をお話したいです。

 

なんといっても「登場人物」の魅力と「役者」の魅力でした。

個性的なキャラクターと個性豊かな役者さん達の集団が魅力的ではないはずがないですね!!!柿喰う客や動物電気、名前だけは知っていたのですが劇団公演を観たくなりました。今度行こう。

私が良く知っているのは若手陣の役者さんの方だったのですが、今回恐ろしく良かったのは古川裕太さんですね!!彼のアイドルのお友達の事良く知っているのですが、彼自身を観たのは初めてでした。

彼の演技のふり幅、良いよ!!!

今回の公演を私が面白いと思った理由の大半はそこかも。

贔屓の役者さんの新たな一面をこんなに引き出してくれるキャラクターってある?!最高!

普段はニコニコ可愛い子(顔が似てるアイドルの話)だったり電波(アイドルの中の人の話)という姿ばかりみてたから、狂気に満ちた役が観れるってすごく楽しい!

そりゃ役者なんだから、色々な役をやるのは当たり前なんだけど…彼の持ち味はこの絶対的な振り幅。そして可愛い役から狂った少年役までやってもしっくりくるその容姿。

もっともっと経験を踏んで、素敵な役者さんになって頂きたい。将来がとても楽しみです。

 

今回は思いっきり役者贔屓で書いてしまった。それくらい本当に槇野役として彼を観ているのがたのしかった。少しでも古川裕太が気になる人は是非観に行ってほしい。

もちろん、他の登場人物も魅力的だからこその「面白い」なので、他の役者ファンの方にも是非観て頂きたい。とにかく、すべての登場人物において「推しに演じてみてほしい!」って思ったんですよ。ただ、今の役者さんが演じているからこそ魅力的なキャラクターに仕上がっている、という点も否定できないので、ただただキャスティングのセンスに乾杯したい。

 

今回の公演はなんとなく去年観た「ギャングアワー」に感想が似ているなぁって思った。あの時も役者さんの個性が登場人物によって素晴らしく引き出されていて、すごく楽しかった。佐野兄弟プロデュースの作品に、推しが出て欲しいと願ってしまうね。