現実:空想=3:7くらい

舞台の感想とか、思った事を素直に綴る。舞台って楽しい。人生って楽しい。

BOYBAND  ~考える余地を残した物語のエンターテイメント

あらすじ

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「ペンはここ、ドアはあっちだ。」

すべての始まりは、ある契約から

 

マネージャー・リチャード入賀は、これまで数々のボーイバンド・ガールバンドを手掛けて来たがうまくヒットをとばせず、この新しいバンド【フリーダム】に賭けている。バンドメンバーは、ソロの経験もありほとんどの曲のリードボーカルをこなすソースケ、作詞を担当するリュウ、オーディションに合格したサクヤとゲン、そしてカツミの5人。

私財をつぎ込んで彼らを売り込む入賀。振付の立花アンリ、宣伝担当の織辺征人の助力もあり、【フリーダム】の名は急激に広まっていった。

しかしメンバーの秘密が次々と明らかになり……

 

若さ故の大胆さ!ボーイバンドの響く歌声!

個性的な魅力あふれるメンバーの青春グラフィティ!

 

彼らは今、最高のステージに立っている。

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イギリスの劇作家さんの作品。欧米原作作品の王道!って感じの舞台だった。

9月にRentを観たばかりでその印象が残ってたからかな。

この舞台は、ペンライト使用OK!最近増えましたね、この手の舞台。どんな感じで使うのかな~とわくわくし、鞄にはカラチェンペンライト4本を忍ばせて行った。実際に使ったのは2本だったけど。

基本的な流れとしては、ストーリー→LIVE→ストーリー→LIVE…という感じで、LIVEの時だけペンライトOK。なんどもつけて消してしなきゃならなくて、途中で色変えるの諦めました。ずっと最初の色の赤使った。ミュージカルではないです。

 

さて感想。このLIVEとストーリーの割合が非常に絶妙だった!!ストーリーが弛みそうになったらLIVEに切り替わってペンライトが振れる!そしてそのLIVEの曲がだれしも知っている有名な曲ばかり!!それを俳優さんが歌って踊って。テンションがあがる!個人的にはサクヤ(碓井将大さん)の歌う「上を向いて歩こう」とカツミ(藤田玲さん)が歌う「夜空ノムコウ」が最高だった。基本的にはリードボーカルのソースケ(平野良さん)が歌ってるんだけど、この二人はストーリーとも絡み合ってすごく切なくなって。

ミュージカルもそうだけど、ストーリーの中であふれた気持ちを言葉じゃなくて歌に乗せるってすごいよね。言葉でも通じるものがあるけど、なんで歌にするとこんなにも入ってくるんだろう。これが音楽の力って事なのかな~~。

 

正直、ストーリーの内容自体に厚みはないんです。でも、歌が入る事で飽きずに観られた。ただ、今回私が一番面白いと感じたのはこの「厚みがなく薄いストーリーの中に、描かれてない厚み」がある事です。例えばカツミがドラッグを始めた明確な理由もわかってないし、ゲンが妻子を隠してまでオーディションを受けた理由もよくわからない。謎が多い。「なんで?意味わかんない!」と感じてしまう人も多かったんじゃないかな。でも、その中で登場人物の背景を妄想する余地が生まれたんです。BOYBANDはこの「考える余地を残した物語」の作られ方がすごく上手かった。断片的に与えられる情報から背景を想像する余地が生まれるキャラクターを生み出すってすごいと思う。登場人物に、厚みがある感じがした。

だって、薄いストーリーでかつ登場人物に考える余地がなくて薄い舞台もいっぱいあるもの。「ドラッグ」「同性愛」みたいな単純な単語だけで登場人物に厚みを持たせる事は簡単?絶対そんな事ない。ただ使えばいいってもんじゃないし。そこは作家の上手さになってくるんだろうな~。あと、役者さんたちの演技も大きいんだろうな。

観劇中も楽しかったけど、観劇後も楽しい!そんな舞台だった。満足!再演があればまた観に行きたいなぁ。

 

全体的に楽しい舞台だったんだけど、キャスティングや流れには若干疑問が残った。

ソースケのリードボーカルである事の説得力のなさ(まぁ、売れなかったことを考えればまだ許容範囲だけれど)とゲンの1幕と2幕の性格が全然違う事(これもまぁ人には色々な一面があるんだしと思えば許容範囲かな)はまだ良いんだけど…

リュウ、お前その体型どうした。

フリーダム、アイドル売りだったじゃん?痩せないの?!

入賀さん、そこ注意しなかったの?!ねぇ?!半裸シーンも普通にあったのにそのだらしない体型どうした!!!!

いや、グループの中で体型をいじられてるとか、オチ担当とかならわかるんだけど!触れられてないじゃん!?

そこは!!どうしても納得いかなかった!!!そしてキレッキレで踊ってるの見てもったいねぇと思ったよ!!!!

 

BOYBANDは東くんを観たくて取った舞台だったんだけど、歌なくて残念だったなぁ。でも、色々な東君を観れたお得感はあったかな。カメラマン強烈だった…!笑

また違う機会に見るのが楽しみな役者さんだと改めて思った。