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現実:空想=3:7くらい

舞台の感想とか、思った事を素直に綴る。舞台って楽しい。人生って楽しい。

舞台 ハイキュー!! ~"2.5次元舞台"ってっこれだったんだ~

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ハイパープロジェクション演劇ハイキューとは(公式ホームページより http://www.engeki-haikyu.com/introduction.html)

 

実際のバレーボールの試合を観るように、烏野高校の試合を、観戦する。

まるで原作の試合会場に足を踏み入れたような、そんな新しい「ハイキュー!!」体験。

 

漫画で、アニメーションで、バレーボールの描写に拘り続けた「ハイキュー!!」が、

そんな"観戦"というキーワードを求めて新たに“演劇”に挑戦する!

 

「ハイキュー!!」の魅力である人間ドラマを熱い演劇で、

そして「ハイキュー!!」のもう一つの魅力であるバレーボール描写を、

最新映像テクノロジーを駆使して表現。

 

ハイテクとアナログが高次元で融合した漫画×演劇×映像のハイブリッドパフォーマンスで、

「ハイキュー!!」を観戦するという新たな"頂の景色"に挑む!

 

演出は最新映像ギミックを駆使した演出に定評があるウォーリー木下、

脚本は演劇界の若い旗手である中屋敷法仁と、いま旬なクリエイターが集結。

 

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」が、

この秋、劇場を熱くする――!!

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全身が震えて、一気に吸い込まれるような感覚になった。

初めて「舞台ってたのしい!!」って思った日を思い出した。私の場合はテニミュだった。

幕が上がり、舞台が明るくなって、そしてオープニング。

存分に”ここから始まるんだ”という事を見せつける演出。わくわくしないわけがない!

舞台が終わった瞬間、興奮と脱力が一気に来て、少し冷静になって「やっぱり舞台って楽しい」と心底思った。この感覚は本当に久しぶり。

 

なんでこんな感覚になったのか、冷静に考えてみた。



1.ハイパープロジェクション演劇

 

公式で謳われている「ハイパープロジェクション」。

とにかく映像を使った演出が盛り沢山。映像を使いすぎる舞台は、セットが平面的になる事が多いから、立体感がない印象になりがちなんだけど、舞台背面だけでなく床への映像投影が多くて、私はさほど平面感は感じなかった。

オープニングでは背後に原作絵が映し出されたり、重要な場面で役者の表情がアップで写し出されたり、吹き出しから台詞が出てきたり(個人的に、このあたりの演出は好みじゃないんだけど)、原作ファンも入りやすい舞台にする工夫を感じた。

 

こんな感じの映像、なんか既視感あるなーってあとから考えてて気づいたんだけど、「音楽PV」とか「アニメのOP」みたいなんだよなぁ。

凝縮された時間の中に独特で個性的で自由な世界を視聴者に感じさせる。映像で世界観を説明しているような感じ。

観客はその短い時間で一気に世界に入り込む。

逆に、長く舞台に親しんでいる人はこの感覚の方が違和感があるのかもしれない。物語の中で徐々に語られていく世界観の方が舞台としては自然な気もする。

 

でも、公式で謳われている下記の部分の表現としては、大正解だと思うし、私自身はわくわくが止まらなかった。

>漫画で、アニメーションで、バレーボールの描写に拘り続けた「ハイキュー!!」が、

>そんな"観戦"というキーワードを求めて新たに“演劇”に挑戦する!

制作側の目的と合致した「ハイパープロジェクション演劇」という手法。まんまとやられました。最高。

 

実際、制作側にどんな意図があるのかを観客に伝える、もしくは伝わる事って重要だと思う。その意図によって観劇するか観劇しないか決めたいって部分もあるし。意図のない舞台なんて作る意味がないからね。伝えたいものがない物語なんて、存在する意義がないよね。それでも作っちゃったものって「ただの金儲け」だからすごくうすっぺらくてつまらないって思っちゃう。



2.最新映像技術×アナログ表現

 

映像の素晴らしさは前項で記述して、そこだけ読むと「映像投影たくさんされてるんだ~最新技術満載の舞台なんだね~」ってなると思う。でも、舞台ハイキューの魅力はそこだけじゃないんだ!!

舞台ハイキューは意外とアナログな表現も多い!

例えば背景に「人物がトスを上げている影」が映るシーンがある。このシーン、映像処理をしてしまえば簡単なのに、わざわざキャストが照明の前に立ち、トスを上げる人と、木で作られた円に棒がくっついている道具をもって、トスのモーションに合わせ、棒部分をもち円を操作する人に分かれて影を作っている。(伝わるかな?)

すべての効果を映像で作ってしまうと、すごく物足りない印象になったのかもしれない。それこそ「舞台でやる意味あった?」って作品になってしまっていたかもしれない。けれど役者自身がアナログで創っていく表現があるからこそ、人が演じ、舞台作品としてやる意味を感じられた。

映像技術と、舞台ならではの身体表現の組み合わせで新しい風が生まれているんだな〜って、素直に感動した。

 

3.漫画の世界を再現した演出

 

演出がむちゃくちゃ好みだった。なんだこれ!私の頭の中具現化した?!ってくらい好みだった。

王道少年漫画や王道少女漫画みたいな演出。

例えば、少年漫画で主人公が敵を倒す瞬間のシーンは何ページもかけてその数秒を描く。

それがそのまま舞台で表現されている。

少女漫画だったら男の子にときめくシーンはトーンバリバリでトクン…って効果音が書かれてて、キラキラした表現になるじゃない?!そんな感じなんだよ!!!!

キーになるシーンは時間をかけて、視覚効果や音を使ってすごくかっこよく表現されている。

日向(主人公)スパイクを打つシーンはかっこよすぎて鳥肌がたった。

スラムダンクのし最終巻みたいな、そんな時間の流れが、舞台上で表現されるってすごい。

私の語彙力じゃ伝えきれないから、本当に観て欲しい。

 

4.キャスト全員で創る舞台

 

こうやって書いてしまうと「どんな舞台も全員で創るなんてあたりまえじゃん」って思われてしまうと思う。いや私自身も書いてて思った。

正直、特に青葉城西メンバーは本役での出番が非常に少ない。他の時間は何してるかって。所謂黒子をずっとしてんの!白いベンチコートを着て。たまに女装したり、北川第一中学のメンバーになったり…実際には役者の出番自体はかなり多い。そのベンチコートからかすかに見える推しの表情を追ったり、役者の数が多いからこそできる組体操表現なんかが本当に面白い。

「双眼鏡定点」で繰り返し繰り返し観て楽しめる。毎日少しずつ変化して成長していく姿を見る事が出来るのが、何より楽しい。



さて、長くなってきたのでそろそろ。

最近は「2.5次元舞台」という言葉が広まりつつある。その言葉は人によって捉え方が違い、定義も曖昧。まさに色んな意味で賛否両論。私自身、ラノベ原作アニメ化作品は2.5になるのか?とか、じゃあ小説原作でアニメ化した作品は?とか色々考えてたけど、今回ハイキューを見て吹っ切れたというか、自分の中の答えにたどり着いた。

「線という平面上の物語が、目の前で立体化した」

そう思った。結局定義は曖昧なままだけれども、私の中でこれで納得できた。絵が立体の人間になったとか、そういう話じゃない。「立体」にならなかった表現が「立体」になってるんだ。人だけじゃなく、演出もすべて。

圧倒的非現実感。だからワクワクする。

結局、私の中で「平面上の物語」を知らなければ2.5次元だろうがオリジナルだろうが同じなんだよね。

 

本当はいろんな人に勧めたいしチケットを配り歩きたいくらいなのだけれど、如何せんチケットが取れない!!こんなに素晴らしい作品なんだから、もっといろんな人に見てもらいたい!!

次はもっと大きい箱で上演してください。まじで。

 

さてさてまだ仙台公演と東京凱旋公演が残ってますね。

いやーチケットとれねー。仙台公演当券狙いしますよ…(関東住) 東京凱旋も…当日引換もなかなか激戦予想。当日引換そもそもでるのかな。

まだまだ観たい。だから出来るだけ当日券狙う予定です。階段座るでもいいからみせてくれ~~~