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現実:空想=3:7くらい

舞台の感想とか、思った事を素直に綴る。舞台って楽しい。人生って楽しい。

JAMTOWN~適材適所で相乗効果が生まれるエンターテイメント~

JAMTOWN~適材適所で相乗効果が生まれるエンターテイメント~
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あらすじ

横浜港に繋がる運河に係留された船を改築したポート・バー。ぶっきらぼうだがどこか温かみを感じさせるマスターの橘祐司(筧利夫)を慕って、今宵もなじみの客が集まっている。マスターの後輩で私立探偵の長谷川(藤井隆)もそのひとり。ある日の深夜、JJ(水田航生)という青年と一緒に、泥酔してベロベロのあゆみ(松浦雅)という少女が現れた。マスターが介抱しようとすると、見覚えのある火傷のあとが目に入る。あゆみは離婚して以来何年も会ってなかったマスターの実の娘だったのだが…。
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休憩に入る瞬間「楽しい!!!」と大声で叫びたくなった。一人で観劇してたから、そんなことしなかったけれど。
ストーリーは王道展開で、どんでん返し的な事も、あっと驚く秘密も隠されていない。
だけど、そこがいい!
ストーリーにあえてひねりをもたせなかったのは、この舞台はストーリーを魅せるよりは、役者で魅せる物語だからだと私は思っている。
まず最初に紹介したいのは松浦雅さん。私は今回JAMTOWN観劇を選んだ理由として、彼女の存在が大きい。彼女は2013年のミュージカル美少女戦士セーラムーンでマーキュリー役を演じていた。圧倒的に美人で知的なあみちゃんを演じていて、すごく魅力的な女の子だった。2014年の続編でキャスト変更になってしまった時はとても悲しかった。(しかし後任の小山百代さんの事もすぐ好きになった単純な私です)
板の上の彼女を見るのはそれ以来だったから、今度はどんな役なのかな~とか、歌上手くなってるかな~とわくわくしながら観に行った。
予想外、予想以上だった。
まず、知的で真面目な役しかみていなかったから、あゆみの役を見て、驚いた。初登場で泥酔してるんだもん!そうだよね、別にリアル中学生なわけじゃないしね!
まじか!って思ったけど、すぐ慣れた。それは、かなり自然に演じていたから。ナチュラルな、あゆみだった。等身大の女の子って感じ。全編通してあゆみにこんなにも好感が持てたのは、雅さんが演じてくれたからだと思う。性格は、その辺に居る普通の女の子。フランクで明るくて、みんなに好かれるタイプ。その感じがすごく良かった。こんなお芝居も出来るんだ…って2年半前位を思い出してちょっと感傷的になった。やっぱ以前見ている役者さんを時間を置いて観るって感慨深いものがあるなぁ。
そして、堂々とした歌声もじーんとした。周りを固めるプロ歌手の皆様と同じレベルとはもちろん言えないけれど、あゆみの強くてかっこいい内面が反映されていた歌声に感動した。エキセントリックガーーーーール!最高。
もちろん、前と変わらない部分もあった。
やっぱり、美人!
ここがポイント!あゆみが美人だからこそ見ごたえがあるんだよ~~~。JJ様(水田さん)との美男美女カップル、いや~目の保養ですよ。見目麗しい。キャスティング最高だなって思いました。ここが1つ目の「適材適所」。
そして、メインのキャストの周りを固めるのが歌手・ダンサー・演奏者の皆様。当たり前なんですが、クオリティが高い!力強い歌は心に響くし、カッコいいダンスに魅了される。あ~贅沢な時間だ。様々なパフォーマンスが1枚の板の上で演じられるって、舞台って本当に贅沢なコンテンツだな~って改めて感じた。ここが2つ目の「適材適所」。
水田さんがメインのダンスナンバーもあったのだけれど、すごくかっこよかった。カッコいい人がかっこよく踊れるってかっこいいに決まってるじゃん?!(語彙力) しかし、JJ様は本当に「恋をしたい男の子」って感じで、キュンとしてしまった。不器用なんだけど優しくて、でもちょっと子供。母性本能くすぐられる~~~。リアルに恋に落ちて、JJ様と恋人になって、周りの女子達に自慢して歩くって夢みたいな妄想を一瞬でした。
さてさて、そして一番この舞台で興奮したポイントは、やっぱり筧利夫さん。この方しかいないでしょう。
劇場に入って席に着いた瞬間、花道が目に入った。何に使うんだろう?とぼんやり思っていたら、
その花道の上にどでかい船が現れて、乗っているのは歌っている筧さん。
いや、ずるいこの登場の仕方!!笑
客席にファンサービスする筧さん最高にかっこよくて笑いました。2階席から見ていたのだけれど、双眼鏡越しに目が合った気がする。(ドルステで培われた勘違い芸)楽しい。全編通して、不器用だけど温かくて、カッコいい人だった。筧さんが現れると、会場が自然と明るくなる。スターだなぁ。
最大の「適材適所」は、華のある主役、ですね。

バラバラな個性や、技能を混ぜ合わせて、最高のエンターテイメントが完成されていた。ん~良い時間だった。1階席をかなり潰して大きな舞台セットが設置されていて、2階からでも十分迫力ある生のお芝居を楽しめた。
横浜が舞台のこのお芝居。私自身、横浜には縁もゆかりもないけれど、終わった時にはなんだか少し、横浜が好きになった。