現実:空想=3:7くらい

舞台の感想とか、思った事を素直に綴る。舞台って楽しい。人生って楽しい。

【舞台感想】冒険者たちのホテル/トラベルモード

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冒険者たちのホテル あらすじ

 

とあるホテルのラウンジ。

そこにオンラインRPGにハマって仕事そっちのけでゲームにのめり込んでしまい、奥さんから「今度やったら離婚する」と最後通牒を突き付けられている有名作家が一人、そわそわしながら立っている。

 

いつも缶詰めになる御用達のホテルで行われる受賞パーティーを、オンラインゲーム仲間にオフ会だと嘘をついて招き、自分の正体を明かすというサプライズをしようとしていたのだ。

 

しかし現れたオンラインゲーム仲間の反応から、その作家の作品を嫌っていることがわかり、打ち明けられなくなる。

 

慌ててホテルのラウンジで仕方なくオフ会を始めるが、

そんなこととは知らないホテルのマネージャー、編集者、奥さん、

果ては映画化を見据えて主人公に言い寄ってくる、

女優を目指す店員たちが入り乱れて大混乱に。

 

果たして仲間や奥さんにバレずにやり過ごすことが出来るのか?

受賞パーティーを無事すますことが出来るのか?

 

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トラベルモード あらすじ

 

17世紀初頭、フランス北部の港町に建つホテルに三銃士がお忍び旅行にやってきた。

ルイ13世直属の銃士隊の中でも剣豪として有名なアトス、ポルトス、アラミス。

 

有名人がご宿泊!!とあって支配人やベルボーイは大喜び。

大層なおもてなしで大歓迎を受けるが、宿泊している事をおおっぴらにされたくない3人は

戸惑い気味。それもそのはず。実はこの三銃士、真っ赤なニセ者!!

そこに銃士隊に憧れるダルタニャンが合流し、ニセ三銃士は大慌て!

その一方では、よからぬ事を企む宿泊客も…。

 

1軒のホテルを舞台に、ニセ三銃士が繰り広げるドタバタ2コメディ!

“1人は皆の為に、皆は1人の為に”。

果たして3人は真の英雄になる事が出来るのか…。

 

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演劇集団イヌッコロ showcase vol.4として上演された2作品。

2作品を連続してテアトルBONBONでするという事で、何かストーリー的に関連があるのかな?!と思い両方観る事にした。

結果から言うと、

セットが同じだった。

以上。笑

ちょっと調べればわかるんだけど、まるでお話違うから関連あるわけないよね!!基本的に下調べをせずに観劇に行く傾向があるからよくないね!でも結果的に両方めちゃめちゃ面白かったから結果オーライ。

 

まずは冒険者たちのホテルの感想。

作演は羽仁修さん。私、羽仁修さん好きなんですよ。以前観たギャングアワーがツボすぎて、また観たいと思っていた脚本家さんの1人。

羽仁修さんは言葉遊びとその使いどころの天才だと思う。私がコメディ作品の面白みを感じる点は、同音異義語や言葉の勘違い、思い込みからどんどん話が広がる所。それが羽仁修さんは抜群に上手い。

冒険者たちのホテルの登場人物たちは「秘密」を抱えながらその秘密を一生懸命守ろうとするけれどその守った結果、事柄が予期せぬ方向に進んでいく。そこが面白い!

例えば主人公の「アイル」は自分の素性を隠すために全く違う人物を「自分」だと説明する。ヒロイン?の「あさつん」は自分の身代わりとして自分の妹を「自分」だと偽る。

こうやって文章にしてしまうと「なんてベタなドタバタコメディありがち設定!」なんだけど、あまりにもキャラクターたちが無茶苦茶に一生懸命だから引き込まれて、応援したくなる。無茶苦茶なことを言う登場人物たちを「頑張れ!」って応援したくなる。嫌な人がいない。みんな好きになれる。

どんな物語でも「登場人物を好きになれる」ってめちゃくちゃ重要だと思う。羽仁修さんの描くキャラクターはちょっと馬鹿だけど一生懸命で憎めない子が多くて、とっても好き。

嫌な気持ちにならずにただただ笑えるってコメディ作品にとって重要。

心の底から笑える素敵な作品だった。

 

演者さんで特に惹かれたのは「ゆうたまん」役の長谷川哲朗さん。今回初めてお芝居を観せていただいたのですが、小さい体で存在感が半端ない!!ゆうたまんというちょっと不思議な感じの役を違和感なく演じていらっしゃって素晴らしいなと。

他のお芝居も観たくなりました。どこかのタイミングで観よう。

 

この作品って、ドラゴンクエストをモチーフに作られているというのを小耳にはさみました。(すみません、ソースが見つけられず・・・) FF派の私は全く気づかなかったんだけれど、ドラクエ好きにはたまらなかったのではないですかね~。多分BGMとかそうだったんだろうな。

 

次に、トラベルモードの感想。

まずは、なかなかのチケット戦争でしたね。嫌な予感はしてたんだけど、瞬殺でしたねー?!こちらの方は知っている役者さんが多々居たので、他の舞台の時と違う一面が観れて楽しかった。

他の記事でも言ってるけど、やっぱり古川裕太さん好きだな~。なんだろうあの透明感。不思議な魅力あるんだよなぁ。雰囲気が異世界感を放ってるから、すんなり非現実世界に飛び込めるような、そんな感じ。前回のころつきほど振り切った感じじゃなかったけど、やっぱり目を引く存在だった。空想上の生物みたいな。伝わるかなこれ。

次に勝杏里さん!ポルトスに扮したただのポルトスオタク役なんだけど、オタク感でてる~~~!わかる~~~!豪快な態度から、気弱な態度まで、一役でふり幅が大きい役なんだけど「オタク」という要素をもとに振り切って演じられていて素晴らしかった。声優さんならではの「しゃべり方で性格がわかる」部分がぴったりハマっていて、作品のアクセントになっているなぁと感じた。

最後に、田中稔さん。田中さんは何度も観てるけど、今回は特に面白かった。末っ子役を観たのが初めてで、すごく印象がかわった。普段のイメージはお兄さんっぽいところがあるから、まるで違う立ち位置にすんなり入れるって、すごいなぁと思う。いや役者さんってそういう職業だけれども。

でも、知っている役者さんが舞台に出るとき、「この人がこの役演じたら、こんな風になるだろうなぁ」って想像して、大体合ってることが多い傾向があるけど、今回の田中さんはまるで違っていてすごくいい意味で期待を裏切られた。ちょっとずるくて心配性でかわいい弟、とても良かったです。

 

トラベルモードはお話の部分についての感想は割愛。笑えるコメディでした。

 

冒険者たちのホテルもトラベルモードも見ると元気になれて、観てよかったって心から思える。イヌッコロさんの作品は、笑いたいときにもってこいだなぁ。

同じセットで違う作品を上演しているのを初めてみたけど、同じセットでもここまで違う作品を生み出せるって、舞台って面白いなぁって改めて思った。



最後になりますが。

数か月前の作品を急に感想書き出してすみません。書きたいとは思っていたけれどモチベーションがなかなかあがらなくて。本当は上演期間中に書いて、この記事をみつけてもらって、観てみよう、って思っていただけるのがベストなんですけどね。

基本的にそんなにアクセスはないけど、感想を世界に公開しているわけだから、少しでも好きな作品に貢献したいとは思ってます。ハイ。

しばらくは書いていなかった素敵な作品たちの感想を書き出す期間にできたらいいなぁと考えております。