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現実:空想=3:7くらい

舞台の感想とか、思った事を素直に綴る。舞台って楽しい。人生って楽しい。

【舞台感想】柿喰う客フェスティバル へんてこレストラン

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あらすじ

 

「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません…。」 山奥で見つけた一軒の立派なレストラン。 中に入ってみると、どうも色々へんてこで…。

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やっと観れた「柿喰う客」!柿喰う客フェスティバルで柿喰う客デビューです。

たった40分間の舞台だったけど、台風みたいに勢いよく持ってかれました。初めて柿喰う客さんを観た感想は、「舞台ならではの作品だ」。同じお話を映像や本にしてもあまり惹かれないと思う。「舞台ってたのしい!」「生のお芝居ってすごい!」が詰まってた。

 

お話の内容は注文の多い料理店。それを役者さんたちが体を張って演じる。

うん、体を張って。

なんで注文の多い料理店で体張るんだ?と疑問に思いますよね。いや私もわけがわからなかった。

舞台上はゆるい傾斜になっているのだけれど、その傾斜をリズムよく往復。イメージ的には全身で反復横跳びをやってるような。40分のお芝居の間の25分はやっていたんじゃないかな?

目に見えて体力を奪われていく役者さんを見るのが、正直、わけわからなかったけどおもしろかった。汗すごかった。舞台ならではの笑わせ方だった。そして役者さん自身がとても素晴らしかったからこそ、笑いが生まれたんだと思う。実力のある役者さんを見ると、舞台上に引っ張られるような感覚になる。小劇場だと特に。この感覚が好き。

へんてこレストランは雰囲気のメリハリがすごい。狩猟2人は軽快なリズムを刻みながらひたすら動いている。たまにお笑い要素をはさみつつ。その2人の間にいる語り(兼犬役)のロボットのような無機質さ。その全く違う要素が1つの空間に居る異様さ。そして場違いなメイド服のきれいな女性。不思議な空間だった。

非現実に浸っている感じがたまらなく好きです。

 

お話の内容はほぼ注文の多い料理店だけど、設定が違う部分がある。それは狩猟が東京からきている、というところ。

原作通り、狩猟たちは元の生活に戻ってもくしゃくしゃな顔は戻らなかったのだけれど、「東京に戻っても」と言われると変なリアル感が生まれた。非現実と現実を結ぶほっそい糸が「東京」というワードで、そのワードが入ってることで現実を顧みて痛い気持ちも生まれる。

絶妙だなぁ

その辺は意図して書いていらっしゃるのだろうか。気になる。

 

アフタートークで脚本演出の中屋敷さんが、「子供に、大人って愚かなんだよという所を伝えたかった(ニュアンス)」とおっしゃられていて、すごく納得した。(この作品は元々こどもの為の演劇用に作られている)

もう私は子供ではないから、子供に刺さるのは正直わからないけれど、子供のころに観ていたらもしかしたら大人に期待ばかりを押し付けるようなことはしなかったのかな、とふと思った。

 

11:00開演の舞台だったんだけれど、そうだね、とてもおなかがすいた。

へんてこレストランの時間帯がここだったのはそういうことだったのかな。とにかくおなかすいた。